誠実なビジネスを目指す！ダークパターン是正の新たな取り組みが始動

誠実なビジネスを目指す「ダークパターン適正化推進協会」の設立

株式会社オレコンが2023年に設立した「ダークパターン適正化推進協会」は、デジタル社会の中で広がるダークパターン問題に取り組む新たな取り組みです。この協会の目標は、消費者を欺かず、誠実なUX（ユーザーエクスペリエンス）設計を実現することで、企業の成長と信頼性の向上を図ることにあります。

ダークパターンとは

ダークパターンとは、ユーザーを意図的に不利な選択をさせるためにデザインされたインターフェースのことを指します。モダンなデジタルサービスが多くなる中で、企業の競争が激化し、その中で一部の企業は売上を確保するためにこの手法を使っています。しかし、これはユーザーの信頼を損なう要因となり、長期的には企業にとって大きな損失となります。

協会設立の背景

「ダークパターン適正化推進協会」は、そんな状況を改善するために設立されました。協会は「NON-DP認証制度」と「脱ダークパターン企業研修」を通じて、企業に誠実な設計の重要性を伝えています。これにより、企業はダークパターンに依存せずに売上を向上させるための新しい手法を学ぶことができるのです。

NON-DP認証制度とは

協会が提供する「NON-DP認証マーク」は、誠実なUX設計を実施している企業に与えられる証明です。このマークを取得することで、企業は以下のような利点を享受できます。
1. 認証により信頼性が可視化され、コンバージョン率（CVR）が最大1.5倍向上する
2. 認証された企業としてメディアへの露出が期待できる
3. 「誠実なブランド」として顧客からの信頼を得ることができる。

認証取得はオンラインで申請でき、最短2週間で行えるため、企業にとって非常に効率的な方法です。

脱ダークパターン企業研修の提供

さらに、協会では「脱ダークパターン企業研修」を提供しています。この研修では、誠実なUXデザインを通じて売上を最大化するための具体的な手法を学ぶことができます。企業のニーズに応じて対面またはZoomで受講可能です。

これからの展望

当協会は今後、自動継続契約の不透明さや解約手続きの複雑化といった問題に取り組むと同時に、NON-DP認証制度の普及を図ります。また、研修を通じて企業が正直な設計でも成果を上げられるようサポートを続ける予定です。

協会の代表である山本琢磨氏は、「ダークパターンは短期間の成果を上げるかもしれませんが、信頼を失うことが将来的な損失につながります」と述べています。彼のビジョンは、企業が誠実なデザインを通じてユーザーとの信頼関係を築くことで、持続的に成長できる環境を提供することにあります。