ドローン事業を法人化した南福岡自動車学校の新たな挑戦

社会変化を受けた新しいアプローチ

南福岡自動車学校（福岡県大野城市）が、ドローン資格講習の実績を活かし新たに「株式会社ドローンシフト」として法人化しました。この法人化は、少子高齢化や若者の車離れといった社会の流れを背景に、自動車学校業界の従来のビジネスモデルを見直す必要性から生まれたものです。2017年からドローンスクール事業をスタートし、「ドローン教習所福岡校」として3,000名以上の受講者をサポートしてきました。

安全でわかりやすい講習の実現

南福岡自動車学校で培った優れたノウハウを基に、自動車学校のインストラクターがドローン講習を担当しています。その結果、受講者からは「わかりやすい説明」「安心して操縦できるようになった」といった高評価が寄せられ、400名以上がドローンに関する国家資格を取得しています。また、点検や測量、農薬散布といった実践的な目的に向けた講習も展開し、資格取得後の実務活用をもサポートしています。

実務支援の拡充

法人化の主な理由の一つは、講習だけでなく実務支援の拡充にあります。ドローンシフトのスタッフはすでにインフラ点検の現場業務を請け負い、老朽化したインフラの効率的な点検手法を提案中です。会社名に込めた「ドローンで社会課題を解決したい」という思いが、実践的なサービスに反映されています。

新たな機体販売事業の拡大

法人化と同時に、ドローン機体の販売事業もスタートしました。講習を受けた人々や法人顧客が、自社の運用に適した機体を選べる体制が整い、講習から機体購入、運用支援までを一貫して提供しています。国家資格に対応した機体や、測量・農業・点検用の産業用ドローンなど、広範な機種を取り扱うことで、受講者のニーズに応えています。