超高速光送信器の開発
2026-10-13 15:02:17

次世代光通信技術の革新:超高速180 Gbit/s光送信器の開発

次世代光通信技術の革新:超高速180 Gbit/s光送信器の開発



生成AIの普及に伴い、情報処理が行われるデータセンター間で急速にデータ量が増加しています。この背景から、光通信技術には大容量かつ低消費電力でのデータ伝送が求められています。そんな中、早稲田大学の研究グループが画期的な光送信器を開発しました。

光送信器の概要


この新しい光送信器は、最大180 Gbit/sの超高速通信を可能にし、非常に低い消費電力で動作します。その要である波長可変レーザと薄膜リチウムニオブ光変調器を組み合わせることで、67 nmという広範囲の波長での送信を実現しました。この一体型デバイスは、従来必要なレーザの冷却を不要にし、低電圧駆動を行うことができるため、高速と低消費電力を両立しています。

開発の背景


データセンター間通信(DCI)では、情報のやり取りにおいて多くの波長を使用する「波長多重通信」が主流です。通信容量を増大させるためには、各波長に応じた準備が不可欠です。これに伴って、異なる材料から構成される光デバイスの高集積化が求められる中、シリコンフォトニクスと薄膜LNを組み合わせることで新たな突破口が開かれました。

研究の展開


本研究における重要な成果は、レーザと光変調器の最適な組み合わせによって、安定した動作を実現した点です。設計手法の工夫により、複雑な制御を行うことなく双方を一体化でき、結果的に70 nm幅の波長制御と高精度な信号処理が可能となりました。実験では、0.6 Vという低電圧で180 Gbit/sの光信号生成にも成功し、これは現在の400Gデータセンター間通信信号の約3倍の速度性能を有しています。

未来の展望


今後、生成AIやクラウドサービスの利用が進む中で、光通信技術の重要性はますます増していくと考えられています。この新技術の進展は、データセンター間通信の効率向上や、新たな光通信チップ制作への道を開く可能性があります。さらに、研究者は将来的には小型化とともにさらなる通信速度の向上を目指すとしています。

研究者の言葉


「光送信器の開発は、これまで分断されていた技術と材料を融合させることにより実現しました。私たちは、この成果が次世代の光通信技術の基盤となることを期待しています。」と、北教授は述べています。

この革新的な光通信技術は、AIが進化する現代社会において、持続可能な通信基盤の構築を支えることに直結しています。今後の研究・実用化が待たれるところです。


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