腸内フローラ検査「マイキンソー」を提供するサイキンソー、資金調達成功で新たな展開へ

株式会社サイキンソー、腸内フローラ検査の資金調達を実施

腸内フローラ検査「マイキンソー」を展開する株式会社サイキンソーが、シリーズDのエクステンションラウンドで新たに資金調達を行い、累計で約11.5億円を達成しました。これを受けて、同社は自社の企業理念である『細菌叢で人々を健康に』を根底に、よりパーソナライズされた健康ソリューションの開発と提供を強化していく方針です。

資金調達の目的と今後の展開

サイキンソーの代表取締役、沢井悠氏は、この資金調達を通じて、腸内フローラデータに基づいた食事やライフスタイルの最適化を目指し、個別対応型の健康提案を行うことが重要であると述べています。この個々の腸内環境に合ったサポートによって、より健康的な社会の実現を目指していきます。

2023年7月には、新たに健康食品ブランド「Mykinso Food」のサービスもスタート。これにより、検査後のサポート体制を強化することが期待されています。また、トップアスリートや経営者向けに、特化した食事や生活習慣のコンディショニング支援も進めており、幅広い層への影響を見込んでいます。

0次予防への貢献と社会課題への取り組み

世界的な健康問題が増加する中、日本は特に高齢化が進行しており、社会保障費が増加し続けています。2040年にはその額が190兆円に達する見込みで、健康寿命を延ばすことが国の最重要課題とされています。サイキンソーは、このような背景を受け、健康を個人の責任ではなく、地域や社会全体の課題として捉え、『0次予防』の概念を重視しています。

この新たなビジョンは、腸内フローラを通じて人々を健康にし、さらには社会環境の改善にも寄与することを目指しています。個人の健康は、経済状況や教育、地域医療へのアクセスなど多くの要因に左右されるため、全体的なエコシステムの健康を考えることが重要です。サイキンソーは、このアプローチを実現するために、パーソナライズされた健康ソリューションの提供を続ける意欲を示しています。

提供中の腸内フローラ検査「マイキンソー」とは

「マイキンソー」は、自宅で簡単に受けられる腸内フローラ検査で、腸内環境の健康状態を5段階で評価することが可能です。ビフィズス菌、乳酸菌などの有用菌の混入状況を確認するとともに、腸内環境を改善するためのアドバイスも提供しています。全国の医療機関で受けられる「マイキンソープロ」や特に乳幼児向けの「マイキンソーキッズ」も展開しています。

企業のビジョンと今後の計画

サイキンソーは、その企業理念を実現するために日々努力しており、腸内フローラに関する研究とサービスの拡充を続けています。今後は、新たな事業領域への参入や研究開発にも力を注ぎ、腸内環境による様々な疾患の早期発見や対策に関する取り組みを進めていくことで、より多くの人々に健康を提供していく考えです。持続可能な社会の実現に向け、健康の維持に寄与するサービスを、さまざまな視点から考案し続けることで、サイキンソーは未来の健康問題に立ち向かいます。