北海道岩内町が切り拓く新たなふるさと納税のスタイル
北海道の西積丹に位置する岩内町が、キャッシュレス決済に特化したふるさと納税サービス「ふるまちPay」を導入しました。これは、バリューデザインが提供する現地決済型のサービスで、訪れた人々が地域の魅力を体験しながら、気軽にふるさと納税を行える新しい方法です。2025年2月14日から寄付受付が始まります。
「ふるまちPay」とは?
「ふるまちPay」は、来街者が地域内に設置されたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、ふるさと納税を行える仕組みです。寄付を行うと、地域の店舗やレジャー施設で利用できるデジタルクーポンがその場で受け取れます。このため、寄付の対価として返礼品をすぐに楽しむことが可能となり、地域の特産品やサービスが実際に体験できる点が大きな魅力です。
岩内町の海の幸を楽しむ
岩内町は、豊かな海の恵みを生かした特産品で有名です。白子やたらこ、塩数の子など、地元でとれた新鮮な魚介類を使った料理を楽しむことができます。また、主な飲食店では「ふるまちPay」を利用することで、地元の名産をより手軽に味わえます。導入初期の段階では、スシや魚料理を提供する4つの店舗に特化し、来店した際に海の幸を堪能しながら寄付ができる環境を整えています。さらなる店舗の増加も計画されています。
魅力的な観光スポット
岩内町には、円山展望台があり、ここからは美しい積丹半島の景色を一望することができます。アウトドア派には、岩内港を見下ろしながら楽しむキャンプ場も人気です。これらのスポットを訪れる際に、「ふるまちPay」を使って寄付を行えば、そのまま地域の特産品を利用した食事体験ができます。岩内町の担当職員は、「町を訪れた際にはぜひ、まちならではの料理を楽しんでほしい」と述べています。寄付者が岩内町のファンになってくれることを期待しており、この新しい仕組みがその一助となるでしょう。
一緒に地域を盛り上げる
「ふるまちPay」の導入は、地域活性化の大きな一歩といえます。バリューデザインは、2024年7月から北海道内で28,000店舗を有するニッセンレンエスコートとの提携を結び、北海道全体に「ふるまちPay」を拡げることを目指しています。この取り組みを通じて、地域の特色をさらに際立たせ、訪れる人々に新しい寄付文化を提供することで、地域と訪問者との絆を深めていく方針です。
終わりに
新たな「ふるまちPay」のサービスは、岩内町を訪れる人々にとって、寄付の新たな選択肢となります。寿司を楽しむだけでなく、潜在的な地域の魅力を発見することもでき、納税を通じた地域貢献を体感できるでしょう。地域の振興とともに、来街者が楽しめる仕掛けを整えた岩内町の取り組みには、地域全体の活性化を期待したいところです。