外国人向け生活支援アプリに医療通訳機能を連携したメディフォン

メディフォン株式会社（以下、メディフォン）は、外国人向け生活支援アプリ「GTN Assistants」に医療通訳機能を新たに統合したと発表しました。この機能の導入により、外国人利用者はアプリを通じて24時間365日、32言語に対応した医療通訳サービスに簡単にアクセスできるようになります。

1. 医療通訳機能の概要

「GTN Assistants」は、外国人の生活全般を支援するクラウド型アプリで、住まい、就労、通信、金融といった様々なニーズに応える総合サポートを提供しています。最近、医療通訳機能が追加され、利用者は日常生活におけるサポートに加え、医療機関での受診に際しても安心してコミュニケーションをとることができるようになりました。

この機能は、医療専門の通訳者がリアルタイムで対応し、外国人患者と医療従事者との間の意思疎通を円滑にします。これにより、外国人が日本で受ける医療にかかる不安を軽減し、より良い生活環境を確保することが目指されます。

2. 機能提供の背景

2025年の6月末時点での在留外国人数は395万人に達すると予測されています。この中で、外国人が日本で生活する際に直面する重要な課題の一つが、医療支援体制の整備です。医療の場面では、言語や制度の違いから生じる困難が数多く存在します。メディフォンは全国の約88,000の医療機関に導入されている「mediPhone」を通じて、これらの課題を解決すべく、医療現場での多言語対応を推進してきました。これに加え、GTNは外国人の生活インフラを支えるための事業を展開し、地域における多文化共生社会の形成に努めています。

3. 今後の展開

メディフォンとGTNは、今回の連携を起点に、さらなる機能の強化を目指しています。医療通訳に加え、相談や予約、医療機関の検索機能など、あらゆる側面から外国人が医療サービスにアクセスしやすい環境を整備する予定です。また、今後のスタート日も2025年11月11日に設定されており、月額利用料金は生活相談機能と同額の1,650円となっています。

4. 結論

この取り組みは、日本で暮らす外国人に対して、医療の利用を容易にし、生活の質を向上させるための重要なステップです。メディフォンとGTNの連携によって、外国人が言語や制度の壁を越えて安心して日本で生活できる社会を実現することが期待されています。両社の取り組みによって、これからの日本がより多様性に富んだ、共生社会へと進化していくことを願います。

会社情報