シンガポール航空とエア インディア、コードシェア便を拡大
シンガポール航空とエア インディアが、両社の提携関係を強化するため、コードシェア便を51都市に拡大すると発表しました。この内容は、2010年以来初めての大幅な拡張であり、渡航者にとっての利便性を飛躍的に向上させるものとなります。
2024年10月27日から、シンガポール航空とエア インディアは、インドのベンガルールとチェンナイからシンガポールへ向かうルートでのコードシェアを開始します。この新たな提携により、両社のコードシェア便は週14便から56便にまで増加し、インドとシンガポール間の移動がよりスムーズになります。
シンガポール航空は、エア インディアが運航するデリー、アムリトサル、ベンガルールなどの都市間を結ぶ国内線路線を組み入れ、この提携を強化します。特に、ムンバイやアーメダバードなどの主要都市と結ぶ便が新たに加わることで、インド国内の移動がさらに便利になります。
さらに、エア インディアの利用者はシンガポール航空を通じて、東京(羽田・成田)、名古屋、大阪や福岡といった日本の主要都市、またアデレードやシドニーを含むオーストラリア、さらにはアジア各国への旅行が可能となります。ベトナムやカンボジアなどへのアクセスも向上し、旅行の選択肢が広がります。
逆にシンガポール航空の顧客も、インドの都市からエア インディアの国際線に乗り継ぎ、ヨーロッパ、中東、アフリカの主要都市にアクセスできるようになります。利用可能な便には、コペンハーゲンやパリ、ロンドンなどの都市が含まれ、航路の利便性が一段と増すことでしょう。
両航空会社は、このコードシェア提携の適用路線を今後もさらに拡張する計画があると発表しています。すべてのサービスは、規制当局の承認を得次第、各航空会社の予約システムを通じて順次購入可能となる見込みです。
エア インディアのCCOであるニプン・アッガルワル氏は「この提携は、顧客に多様な選択肢と広範なネットワークを提供することを目指しています。両社の長年にわたるパートナーシップが、新たなビジネスチャンスをもたらすことでしょう」とコメントしています。
一方、シンガポール航空のCCOであるリー・リクシン氏も「この提携は両社の関係を基本に、インドおよびシンガポール間の航空需要の急増に応えるものです。私たちの提携により、インド市場での顧客体験が向上します」と述べています。
今後の発展が期待されるこの提携により、旅行者にとって新たな選択肢がますます広がっていくことでしょう。