横浜銀行が新たな採用戦略を実施
横浜銀行が新卒採用を見直し、talentbookを活用した採用広報施策を取り入れた結果、前年同期に比べてエントリー数が20%以上増加しました。この施策は、売り手市場の進展や学生の銀行業界に対する関心の低下を受けて行われました。具体的にどのように施策が展開されたのか、詳細を見ていきましょう。
背景と課題
横浜銀行は「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」というビジョンを持っています。このビジョンの実現には、優れた人材の確保が不可欠であることを銀行側は理解していました。ですが、近年の競争の厳しさや採用方法の多様化の中で、応募者数は減少傾向にあり、多くの学生が銀行業界に対してあまり興味を持っていないという現実がありました。
ここでの重要な課題は、「横浜銀行で働くことの魅力」や「行員としての人物像」を学生に伝えることです。また、若手行員におけるキャリア形成の過程でロールモデルやキャリアパスの選択肢が不足しているという問題も存在しました。そこで、同行は行員の働き方やキャリアの幅を発信することを決意し、採用広報の強化を図るため、talentbookの導入に至りました。
talentbookの活用方法
コンテンツ制作
横浜銀行は、銀行業務の魅力を伝えるための記事を積極的に制作しました。記事には業務の幅広さやキャリアの可能性、さまざまなバックグラウンドを持つ行員の姿が描かれています。年齢、性別、職務の異なる行員を登場させることで、多様な求職者に響くような内容作りに努めました。
コミュニケーションの手段
新卒採用において、応募者情報を管理するATSのマイページにtalentbookのURLを掲示し、登録者に定期的に新着記事を紹介しています。これにより、学生とのコンタクトを継続しながら、イベント告知や応募案内も行っており、記事紹介が新たなコミュニケーション手段として機能しています。さらに、キャリア採用においても関連性の高い記事を面接の際に共有し、応募者が業務のイメージを持つ手助けをしています。
Instagramでの発信
また、採用Instagramでもtalentbookの記事を紹介することで、週に1回のペースでの発信が可能となり、コンテンツ制作における手間も軽減されました。これにより、定期的な情報提供が実現しています。
内定者フォロー
内定者フォローにもtalentbookの記事を活用し、業務の多様性を伝えることで、内定者が自らのキャリアプランを考える材料として提供しています。
結果と成果
これらの施策により、初年度の新卒採用活動において、ATS内のマイページ登録者数とエントリーシート提出数は前年同期比で20%以上増加しました。多くの内定者が「talentbookが志望度を高めるきっかけになった」と回答しており、実際に2024年度のキャリア採用計画は前年度の2倍に達成するという成果を収めています。
導入前は記事制作に約半年を要するケースもありましたが、talentbookの利用によりその期間は1.5〜2ヶ月に短縮されました。これにより、迅速な情報発信が可能になっています。
今後の展望
横浜銀行は中期経営計画に基づき、今後も採用ブランディングの強化を図り、より多くの学生が「入りたい」と思える企業を目指しています。地域社会の発展に貢献し得る、やりがいのある仕事を提供し、キャリア形成を支える制度を整えています。今後も、様々なコンテンツを活用して、地道で多角的な発信を強化していく予定です。talentbookの活用も引き続き推進していくとしています。
まとめ
横浜銀行のtalentbookを活用した戦略は、新卒採用の重要な突破口となっています。これからもこの取り組みがどのように進化し、成果を上げていくのか注目です。