政治資金の透明化を実現!新たな検索システムをスタート
公益財団法人政治資金センターは2023年5月21日、全ての政治資金収支報告書を一元的に検索・閲覧できる新たなウェブシステムの提供を開始しました。このシステムは政治資金の流れを可視化し、国民が重要な情報にアクセスできることを目的としています。
背景
近年、自民党の「裏金」問題を引き金に、政治資金に関する信頼性が問われており、政治とお金の問題が再燃しています。しかし、政治資金収支報告書の収集や公開が進んでおらず、情報のブラックボックス化が問題視されていました。これに対処するため、政治資金センターは透明性向上を目指してこのシステムを開発しました。
システムの特徴
本システムには、アーカイブ化された政治資金収支報告書を登録年度や政治団体名で検索できる「無料版」と、テキスト検索が可能な詳細機能を搭載した「有料版」の2つのエディションがあります。
無料版の機能
- - アーカイブされた全ての報告書の閲覧
- - 政治団体名、政治家名、対象年に基づく簡易検索機能
この無料版は公益財団法人政治資金センターのウェブサイトから誰でもアクセスすることができます。
有料版の機能
- - アーカイブされた報告書の閲覧
- - 簡易検索機能
- - 詳細検索機能
- - OCRによる任意テキストの検索機能(寄付者名、寄付金額等)
有料版は年会費12万円で、特にジャーナリストや研究者に向けて提供されます。
政治資金の調査効率を大幅に向上
本システムは、これまで3年で公開された資料が破棄されるというルールに対抗し、長期間にわたって収支報告書を閲覧可能にします。また、公開直後から即座に報告書を確認できるため、政治資金に関する調査を早期から開始することが可能になりました。
既存のシステムの検索性能を大幅に向上させることで、政治資金の流れを分かりやすく確認できるようになります。この強化により、透明性の向上はもちろん、監査や評価が行いやすくなります。
「政治とカネ」問題の解決に向けた期待
このシステムが開発された背景には、「政治とカネ」に関する問題が強く影響しています。今後、収集した報告書をもとに問題提起や提案を行い、研究や啓発活動に取り組む予定です。
政治資金の透明性を高めることで、不祥事のリスクを減少させ、国民が政治に関心を持つきっかけを提供するとともに、政治家の信頼を取り戻すことを目指しています。
連絡先
公益財団法人政治資金センター
担当者:佐藤哲也
連絡先:
[email protected]
HPリンク:
政治資金センター