損保ジャパンが『OpenFrame』を活用し、メインフレームからのリホストを完了
国内の保険業界において、効率的なシステム運用はその競争力を左右する重要な要素です。損保ジャパン株式会社は、日本ティーマックスソフトの『OpenFrame7』を採用し、大規模なメインフレームシステムのリホストを完了しました。本プロジェクトのスタートは2021年9月にさかのぼり、約45カ月にわたる長期的な開発を経て、2025年6月より本番稼働を迎えました。
OpenFrameによるモダナイゼーションの実現
このプロジェクトの中核には、日本ティーマックスソフトのモダナイゼーションソリューション『OpenFrame』がありました。メインフレームで動作していたシステムの移行先として、Microsoft Azureが選ばれ、特にCOBOLやJCL、アセンブラなど、レガシー資産を多く抱えるミッションクリティカルなシステムに対して、高い互換性を発揮しました。この結果、既存アプリケーション資産を最大限に活用しつつ、オープン環境への移行を果たしました。
リホストの選択肢とその理由
保険会社としての使命は、顧客に対する安定したサービスを提供することです。しかし、メインフレームでの運用には、システム規模の縮小とコスト最適化の難しさが伴います。従来のハードウェア・ソフトウェアの保守や更新にかかる継続的な投資は、負担となっていました。損保ジャパンは、リビルドやリライトではなく、既存資産を利用しながら短期間での移行が可能なリホスト方式を選ぶことで、低リスクでのシステム更新を実現しました。
OpenFrameの高い互換性が鍵
損保ジャパンが『OpenFrame7』を選択した最大の理由は、その高い互換性です。特にアセンブラを含むプログラム資産を維持しつつ、アプリケーションの改修を最小限に抑えることが可能でした。これにより、プロジェクトの基本要件である「現行踏襲」と「安定稼働」が実現でき、顧客に対する信頼性を損なうことなく、スムーズな移行が成功したのです。
企業の未来に向けた取り組み
損保ジャパンのプロジェクトにおいては、既存の資産を最大限に活用しつつ、安全かつ確実なサービスの維持を最優先に考慮しました。今後は、メインフレーム維持コストの削減を成し遂げ、その削減分をデジタルサービスの高度化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に活用する方針です。また、日本ティーマックスソフトの代表は、「OpenFrame」を通じて企業のメインフレームモダナイゼーションを支援し、ITコストの最適化とDX推進に貢献すると述べています。
まとめ
損保ジャパンが『OpenFrame』を活用した今回のプロジェクトは、メインフレーム資産のモダナイゼーションを成功させただけでなく、今後の企業戦略にも影響を与える重要な一歩となりました。既存資産の活用とリスク管理、そして最新技術の導入が融合したこの先進的な取り組みは、今後の保険業界全体にとっても一つのモデルケースとなるでしょう。