救急救命士育成に革新をもたらす次世代eラーニング「PBET」とは
株式会社FAST LINKは、2025年11月1日に救急救命士養成学校向けeラーニングプログラム「PBET(Paramedic Basic Education & Training)」を正式にリリースしました。この教材は、実際に現場で働く1,000名以上の救急救命士からの意見をもとに開発され、学生が即戦力として活躍できる力を育てることを狙っています。
開発の背景
近年、救急救命士の教育に関するニーズは高まっています。FAST LINKは、オンライン教育を通じて救急救命士への研修を行ってきた豊富な実績を持ちますが、特に重要な課題として現場で求められる実践的なスキルや判断力を育成するために新たな教育モデルが必要だと認識しました。
実施した調査では、80.9%の救急救命士が学校の授業に不安を感じ、93.7%が卒業後の業務に対して懸念を抱いていることが明らかになりました。これを受けて、PBETは現場に即した学習ができるように設計されています。
PBETによって教育はどう変わるのか?
PBETは、従来の知識詰め込み型教育ではなく、実際の症例を基にしたケーススタディ形式で学生の判断力や対応力を養います。具体的には、以下の特徴があります。
1. 現場活動を見据えた教育設計
知識の理解に留まらず、学生が自ら考え、現場で直面する課題に対して迅速かつ適切に行動できる力を育成します。
2. 効果的な教材設計
PBETでは、インストラクショナルデザインに基づいた学習内容で構成されており、全20章、260本以上の動画を含む圧倒的なボリュームのコンテンツを提供しています。ゲーミフィケーションやストーリーナラティブの要素を使用し、学習者が積極的に思考する環境を整えます。
3. 進捗の可視化と個別支援
学習管理システムを利用し、学生の進捗や理解度をリアルタイムで把握できるため、教員は個別の支援を行いやすくなります。これにより、教育の質を高めると同時に、学生の満足度も向上します。
実績に裏打ちされた信頼
実際にPBETを導入した学校の教員からは、従来の教育との違いに驚きを持ってフィードバックがありました。学生が「なぜその判断に至ったのか」を意識し、自己表現できるようになったことで、教室での議論が活発化したとの声もありました。
また、PBETを受講した学生に対するアンケートでは、92%が「やりがいを感じた」と回答し、ほぼ全ての学生が満足のいく学習体験を得たことが示されました。これらの結果は、PBETが単なる教材に留まらず、学生の主体的な学びを促進していることの証拠です。
まとめ
PBETは、救急救命士の育成において新たな可能性を拡げています。教育現場のニーズに応じた質の高い学びを提供し、未来の救急救命士が現場で直面するさまざまな課題に対し、自信を持って判断・行動できる力を鍛えます。今後、PBETがさらに多くの教育機関に導入され、救急救命士教育の質向上に大きく寄与することが期待されます。