Unitoが訪日外国人向けの多言語対応を開始
株式会社Unito(ユニット)は、最短即日入居可能なお部屋探しプラットフォーム「unito」において、多言語対応を2025年3月25日から開始すると発表しました。この取り組みは、訪日外国人の中短期滞在ニーズの増加に応えるためのものです。
英語版からスタート
このプラットフォームでは家具や家電付きのホテル、サービスアパートメントが掲載されており、英語対応を行うことで、2025年3月現在では2,374室の物件が検索できるようになります。英語圏の訪日客にとっては、物件の検索や契約申込がより容易に行える仕組みです。
増加する外国人の賃貸ニーズ
特に注目すべきは、2024年4月から政府が導入する「デジタルノマドビザ」の影響により、中長期滞在を希望する外国人が増加していることです。Unitoにおけるこの契約数は、2025年3月末時点で約100件を見込んでいます。実際に、サービスアパートメントの契約数がわずか5カ月で182%の増加を記録しました。この傾向からも、日本国内におけるフレキシブル賃貸市場のポテンシャルが明らかになりました。
多言語対応の背景
Unitoは、訪日外国人の利便性向上を目指して多言語対応を開始しました。英語版では、スマートフォンやブラウザの言語設定が日本語以外の場合、サイトが自動的に英語表示に切り替わる仕組みです。また、主要ページはすべて英語に対応しており、ユーザーが物件情報を検索しやすくなっています。
さらに、物件に関する問い合わせに対しては、日英併記の自動返信を行うことで、海外の利用者でも安心してサポートが受けられる環境を整えています。
フレキシブルな住まいの必要性
今後、来月大阪での万博が開催される影響も考慮し、訪日外国人による中長期滞在ニーズはますます高まることが予想されています。米国や欧州では、家具・家電付きの賃貸物件が普及し、数カ月単位で住むことが一般的です。日本でも、コロナ後のリモートワークの普及に伴い、こうしたフレキシブル賃貸への関心が高まるでしょう。
目指す未来と市場の拡大
Unitoは「暮らしの最適化の追求」を企業のパーパスに掲げ、フレキシブル賃貸を日本国内に広げることを目指しています。この市場は現在、黎明期にあり、インバウンド需要を通じて新しい生活スタイルの選択肢を提供することは、Unitoの大きなビジョンです。
このような流れの中で、ユニットは今後も言語対応を順次拡大し、国内市場を育てながら、多文化の訪日外国人にも適したサービスを展開していく予定です。これは、新たな暮らしの形を模索するための大きな一歩といえるでしょう。