キユーピーが提案するヒアルロン酸の新知識とその活用法

2025年11月、キユーピー株式会社のグループ企業である株式会社トウ・キユーピーが主催した「高機能ヒアルロン酸勉強会」が開催され、美容に関心のある約450名の参加者が集まりました。この勉強会では、美容皮膚科医である阿部みち氏がヒアルロン酸の基礎知識と美容医療における最新の応用技術について説明しました。

開催の背景

キユーピーは、1980年代からヒアルロン酸の研究を続け、現在では日本国内での出荷量が最も多い企業です。ヒアルロン酸は美容において非常に重要な成分であり、その特性は分子量によって大きく変化します。勉強会の目的は、ヒアルロン酸についての理解を深め、美容医療からセルフケアに至るまでの幅広い視点を提供することでした。

第一部：ヒアルロン酸の基礎知識

勉強会の第1部では、阿部医師がヒアルロン酸の構造や体内での役割について詳しく解説しました。ヒアルロン酸は、1gで約6Lの水分を保持できる高い保水力を持っていますが、加齢に伴いその量は大幅に減少します。この減少は、肌老化だけでなく関節や視力にも影響を及ぼします。従って、内外両面からのアプローチが大切です。

また、阿部医師は分子量によってヒアルロン酸の機能が変わることにも触れ、高分子量ヒアルロン酸は保湿効果が高く、低分子ヒアルロン酸は肌の深部に浸透し、しわ改善や再生を促進すると説明しました。新しい治療法として「スキンブースター」が注目されており、これは自然な若返りを叶えるための治療法です。

第二部：キユーピーの技術と製品紹介

第2部では、キユーピーのファインケミカル本部の田川亜矢氏が登壇し、高機能ヒアルロン酸の開発技術について説明しました。キユーピーは、自社の独自技術を用いて5種類の高機能ヒアルロン酸を開発しています。この中には、肌に吸着しやすい特性を持つ高浸透ヒアルロン酸や、保湿だけでなく肌のバリア機能をサポートする整肌ヒアルロン酸などがあります。

また、新商品「ヒアロワン」は、6種類のヒアルロン酸をバランスよく配合したオールインワン美容ジェルで、忙しい日常でも手軽に高い保湿効果を得ることができます。使用した人からはその軽いテクスチャーと優れた保湿力が高く評価されています。

参加者の反応

参加者からは「ヒアルロン酸にこんなに多くの種類があることを知った」「キユーピーの技術に興味が湧いた」といった感想が寄せられ、勉強会の内容が非常に気に入られていることがわかりました。特に、分子の大きさの違いを視覚化した実験は、多くの参加者にとって新たな発見となったようです。

このように、キユーピーの勉強会は単なる製品説明に留まらず、科学的根拠に基づいた情報を提供する貴重な機会となりました。今後も、キユーピーは美容分野における研究開発を通じて、より多くの人々に貢献していくことでしょう。