地震対策の新しいカタチ、全遮断型感震ブレーカー「zen断」の登場
三和商事株式会社が2024年2月から販売を開始する新しいコンセント式感震ブレーカー、「zen断」。この製品は、特に震度5強以上の揺れを感知し、自動で通電を遮断する全遮断タイプの機能を備えています。さらに、30秒ごとのタイマーを利用して、遮断時間を0秒から3分の範囲で自由に選択できる点が大きな特徴となっています。
簡単な取り付けで安心を
「zen断」の最大の魅力は、その取り付けの簡便さです。特別な工具を用意する必要はなく、アース付きのコンセントに差し込むだけで設置が完了します。これにより、誰でも短時間で容易に取り付けることができ、特に高齢者や不器用な方々でも利用可能です。
社会のニーズに応える感震ブレーカー
近年、地震による出火火災の対策が求められています。2014年に閣議決定された「首都直下地震緊急対策推進基本計画」では、感震ブレーカーの普及促進が掲げられていますが、実際の普及率は2022年時点で5.2%に留まっています。このような中、本年元日に発生した能登半島地震により、さらなる普及が求められる状況となっており、「zen断」の登場はまさにそのニーズに応えるものです。
安全のための多様な機能
全遮断タイプの「zen断」は、遮断時間を自分で設定できるため、状況に応じた柔軟な対応が可能です。例えば、地震が発生した際に電気の使用を止めることで火災のリスクを低減できますが、避難するための照明が消えてしまわないように時間を選択することができるため、非常に便利です。
また、特定機器遮断タイプの「coco断」と併用することで、さらに安全性が増します。この組み合わせにより、火災の原因となる電気機器を即時に遮断できるため、万が一の事態に備えることができます。
教育とコンテンツの提供
三和商事は「住み続けられるまちづくり」をビジョンに掲げ、地域の防災意識を高めるためのイベントや教育プログラムも提供しています。特に、子供からお年寄りまで幅広い世代を対象に防災に関する知識や対策を学ぶ機会を設け、震災時には自分自身の身を守るための知識を提供しています。
今後の取り組み
今後も三和商事は、行政機関と連携しながら感震ブレーカーの普及促進に努めていく方針です。全ての人々が安心して暮らせる社会の実現を目指して、製品開発に取り組んでいきます。「zen断」は、家庭内での防災対策の第一歩として、多くの家庭に広がっていくことを期待される製品です。
まとめ
「zen断」は、その手軽な設置方法と独自の機能により、多くの家庭にとって有用な地震対策商品となるでしょう。地震大国日本に住む私たちにとって、災害に対して常に備えておくことは不可欠です。この新しい感震ブレーカーが、少しでも多くの家庭に導入されますよう願います。