鳥の言葉と鈴木俊貴
2025-10-17 09:31:39

鈴木俊貴氏の鳥の言葉が明らかにした新たな世界観とは

2025年10月17日、全国の書店員が選ぶ「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞」が発表され、鈴木俊貴氏の著作『僕には鳥の言葉がわかる』が栄えある大賞を受賞しました。選考には約20の法人から672名の書店員が参加し、多くの作品が競い合った中での受賞となりました。この本は、古代ギリシャ時代から現在に至るまで、言葉は人間だけの特権とされてきた常識を覆し、シジュウカラが持つ豊かなコミュニケーション能力に焦点を当てています。

著者の鈴木氏は動物言語学者として、言語が持つ本質について探求を続けてきました。特にシジュウカラの鳴き声に込められた意味や、それらが組み合わさって「文」を形成することを科学的に解明する驚きの発見に挑戦しました。シジュウカラの観察を通じて得たユニークな視点は、多くの読者に新たな発見の喜びを提供しています。

本書は、鈴木氏の実際の観察と研究に基づいたエッセイ形式で、科学的な内容でありながらも非常に親しみやすい言葉で描かれています。鈴木氏自身が行ったさまざまな実験や観察の日々がユーモアたっぷりに描写され、読者を楽しませつつ、同時にシジュウカラの世界を深く理解する手助けをしています。

受賞にあたって鈴木氏は「どうして鳥たちはいろんな声を出すのか?」という疑問から研究を始めたと述べています。彼は森で過ごし、シジュウカラたちの行動を観察する中で、彼らの鳴き声がただの声ではなく、意味のある言語であることを発見しました。これは、古代から続く「言葉は人間だけのもの」という考え方が誤解であったことを示す重要な研究です。

書店員たちからの祝福の声も多数寄せられており、鈴木氏の研究への情熱と努力が広く評価されています。一人の書店員は「新刊を手にした瞬間からトリコになりました。本書は、動物たちのコミュニケーションの豊かさを教えてくれます」と感想を述べています。別の書店員も「鈴木先生の真摯な思いが詰まった一冊だ」と語り、作品の価値を強調しました。

さらに、2025年11月17日には著者の鈴木氏を迎えてトークイベントが開催される予定です。会場では、研究の裏話や、シジュウカラとの不思議な関係についての対話が展開されるでしょう。参加者にとっては、直接鈴木氏から貴重な話を聞ける絶好の機会となります。

ノンフィクション大賞は、丸善ジュンク堂書店や全国の書店員による投票で決まる賞で、販売したいと感じる作品が選ばれます。この受賞を機に、一層多くの人々に知識と感動を提供する作品になることを期待しています。

『僕には鳥の言葉がわかる』は、人間だけの言語ではなく、動物たちにも言葉が存在するという視点を示しており、動物との新しい関係構築のきっかけになればと思います。多くの読者にとって、この本が自然の新しい一面を知るための扉となることを願っています。


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