医療現場の新たな標準『ミゼアセーフ』
最近、株式会社ニトムズが手がける医療用固定補助テープ『ミゼアセーフ』が2025年度グッドデザイン賞を受賞したことが発表されました。この製品は、医療現場で使用されるチューブやドレーン類の固定に特化したもので、ユーザーのニーズを見事に反映した設計が評価されました。
受賞の背景
『ミゼアセーフ』は、高齢化社会に伴い増加する医療的な課題を解決するために開発されました。特に、せん妄や認知症に苦しむ患者が自らチューブ類を引き抜く「自己抜去」が問題となっています。これにより、患者への治療が損なわれ、再装着が必要となるケースが増えており、医療現場にとっては大きな負担となっています。『ミゼアセーフ』は、従来のサージカルテープを改良し、固定力を向上させることで、これらのリスクを低減することを目指しています。
製品の特長
『ミゼアセーフ』の優れた点は多岐にわたります。まず、固定力を向上させるためにテープの形状が工夫されています。上部と下部を挟み込むように設計された2層の粘着シートにより、しっかりとした固定が実現されているのです。また、肌への負担を軽減するために通気性を持った独自のウェーブ塗工が採用されており、むれやかぶれの問題を改善しています。さらに、プレカット仕様によりハサミが不要で、簡単に使えるのも特徴です。
製品には2種類のバリエーションがあり、一般的な『ミゼアセーフW』と、クロス形状でさらなる固定力を持つ『ミゼアセーフX』があります。両者にはそれぞれミニサイズが用意され、細いチューブの固定や狭い部位への貼付が可能です。こうした配慮が、多様なニーズに応える柔軟性をもたらしています。
審査委員の評価
グッドデザイン賞の審査委員は、この製品の抜去リスクへの対処法が画期的であり、医療安全に対する貢献度が高く評価されました。この評価は、ニトムズの持続的な工夫が生み出したデザインの賜物であり、医療現場における安心感を高めるものとされています。
今後の展望
ニトムズは、今後も『ミゼアセーフ』シリーズを通じて、患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上と医療従事者の業務軽減を実現し、より良い医療環境を提供していく意向です。今後の展開にも目が離せません。
企業情報
株式会社ニトムズは、1975年に設立され、医療用や日用家庭用品などの多岐にわたる製品を企画、製造、販売している企業です。本社は東京都品川区に位置し、従業員数367名が在籍しています。ニトムズは、日東電工株式会社のグループ会社として、医療の現場での課題解決に向けた製品開発に力を入れています。
この度の受賞が、医療安全の向上につながることを期待し、今後の活躍を注視していきたいと思います。