郁文館夢学園の高校生ロボコンチームが次なる挑戦
ZENSHIN Roboticsの誕生と活動
郁文館夢学園に在籍する生徒たちが中心となって結成された「ZENSHIN Robotics」。この一般社団法人は、昨シーズンに続き、来る2025年のFIRST Robotics Competition(FRC)World Championshipへの出場を目指し活動を開始します。わずか6か月で日本から唯一のFRC世界大会出場を果たした彼らは、新たな挑戦を続け、より高度なロボットの開発を進めています。
FRCとは中学生から高校生を対象にした国際ロボット大会で、Google、NASAなど著名な企業がスポンサーとして参加しています。このような大規模な大会に挑むことで、若い技術者たちのスキル向上や国際的な経験が期待されます。
チームの構成と活動方針
ZENSHIN Roboticsは2023年8月に法人設立され、12月から本格的な制作活動をスタートしました。現在は生徒24名を含む、理事、顧問、監査役などを合わせた総勢30名が在籍し、毎日協力し合いながら活動しています。このチームの最大の特徴は、全メンバーが郁文館夢学園に通う中高生であり、学年を超えた連携が生まれています。
彼らの活動意義は、「生徒たちが主体的に挑戦し成長する中で、サイエンスの魅力を広げる」ことにあります。ロボットの設計から製作、資金調達、広報活動など、全てのプロセスを通じて生徒たち自身の手で進めています。
2024年度の活動実績
今年のFRCシーズンでは、「Crescendo」というテーマのもと、高得点を狙うロボットを制作しました。特徴的なのは、noteと呼ばれるリング状のパーツを的に打ち込むための高性能なロボットです。このロボットは、地面に落ちたnoteを自動で拾い上げる機構と、故障時でも整備しやすい堅牢な設計を実現しており、稼働率が非常に高いのが誇りです。
また、国際舞台での彼らの活躍は素晴らしいものであり、ハワイでの地域大会では新人最優秀賞を受賞。ヒューストンでの世界大会にも出場し、国内のロボット関連学会からも評価を得ています。
日本国内におけるFRCの認知度と今後の展望
現在、日本国内においてFRCの知名度はまだまだ低く、ZENSHIN Roboticsはそれを向上させるためにメディアでの露出を求めています。彼らは「高校生の手による本格的なロボット開発」を通じて、未来の技術者たちの可能性を社会に広めたいと考えています。次なるFRC地域予選も控えており、今年度も多くの中学生メンバーが参加することで、技術の継承や運営ノウハウの確立を急務としています。
2025年春には、より多くの地域予選に参加し、再び世界大会出場を目指します。これからの展開に目が離せません。
取材・協力のお願い
ZENSHINは、より多くの方々にロボティクス教育や国際大会の意義を伝え、若い世代の技術者としての成長を応援してほしいと願っています。取材や特集のご協力をお願いできれば幸いです。
お問い合わせ先
所在地:東京都文京区向丘2丁目19-1
公式サイト:
郁文館夢学園
- - 一般社団法人 ZENSHIN Robotics
所在地:東京都文京区向丘2丁目19-1(郁文館夢学園内)
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ZENSHIN Robotics