倉敷の伝統が息づくシャンブレー帆布の魅力
倉敷帆布の老舗ブランドである株式会社タケヤリが、創業130年を迎え、新たに発表したシャンブレー帆布。その革命的な製品開発は、これまでの極厚帆布の特徴をさらに進化させ、美しさと強度を兼ね備えた革新の布地です。今回は、その特長や製造過程に迫り、その魅力を皆さんにお届けします。
美しさと実用性の両立
タケヤリのシャンブレー帆布は、ヨコ糸にチャコールグレーの糸を折り込むことで、美しい生地肌と深みのある色合いを実現しています。この独自の工夫により、糸同士のコントラストが高まり、汚れが目立ちにくくなるという嬉しい特徴も。家庭での普段使いや、アウトドアでの活用にもぴったりな仕上がりです。特に、キャンプや公園での使用時に安心感をもたらします。
強度の秘密「七本の糸」
このシャンブレー帆布が特筆すべき点は、その強度です。従来の帆布が1本から2本の糸で織られているところ、タケヤリの新しい製品は七本の糸を撚り合わせて作られています。このように構造が改良されることで、強度が格段に向上しています。実際、糸の本数が増えることで、強度は2〜2.5倍にまで及ぶ可能性があるのです。実用的でありながら、しっかりと丈夫な素材は、日常シーンでのニーズを満たしてくれるでしょう。
美しい仕上げと製造の難しさ
さらに、このシャンブレー帆布は、美しいパイピング仕上げにもこだわっています。タケヤリの極厚帆布はその厚さゆえに縫製が難しく、内側まで丁寧に仕上げられています。この美しい仕上がりは、見た目の良さだけでなく、細部にまで気を使った製品であることを示しています。
製造工程においては、シャンブレー帆布は難易度の高い工法を用いています。一般的な帆布の製造は、大量生産後に後加工する流れが一般的ですが、タケヤリの新しい製品では、織糸を先に染めてから織り上げるという手法を採用しています。この方法により、製造ラインを改める負担が発生するため、工場にとっては大変な挑戦となります。加えて、色糸の使用によって発生する「わたぼこり」も厄介な存在で、工場の清掃も欠かせません。
オンライン販売で新たな流通へ
特厚のシャンブレー帆布が誕生する裏には、一般的な流通ではコストが高くになりがちな製品群を、直販という形で実現する新しいアプローチがあります。自社サイトでの販売を行うことで、その費用を抑え、より多くの人々に手に取ってもらえる価格で提供することが可能となりました。
初回は限定モデルが登場
現在、タケヤリは初回分として3月の発売を予定しており、数量限定でテスト販売を行います。今後、人気に応じて追加生産やバリエーション展開も視野に入れているとのことです。帆布の新たな魅力をぜひその目で確かめてみてください。
製品の詳細や購入は、
こちらの公式サイトで確認できます。