ウレタンの自動見積もりサービスがスタート
近年、製造業において新しい技術が発展する中で、部品調達の効率化が一つの重要な課題になっています。あらゆる業界で使われる素材としてウレタンの重要性が高まる中、株式会社ミスミグループ本社が運営するAIプラットフォーム「meviy」が、ウレタンを用いた切削加工の自動見積もりサービスを2025年3月29日から開始しました。これにより、従来の金属やエンプラに比べて緩衝性や衝撃緩和性、気密性に優れた部品の製作が可能になります。
ウレタンの特性とその用途
ウレタンは優れた弾性を持ち、ロボットアームのチャック部品や衝撃が加わるダンパー、密封が必要なパッキンなど、幅広い分野で使用されています。しかし、その弾力性から加工が難しいため、専門の加工業者が限られ、納期が安定しない傾向があります。このため、多くの企業がウレタン部品の調達に苦労していました。
こうした状況を受け、ミスミは顧客からの要望に応える形で、ウレタンの自動見積もりサービスを立ち上げました。加工にはウォータージェット技術を用い、品質の高い部品を短期間で提供できる体制を整えています。
短納期の実現
今回のサービスで特筆すべきは、その短納期です。標準的な部品は、最短で出荷日の6日後に届けられる体制が整っています。この短納期が実現できた背景には、原材料の選定から加工工程の見直しまで、一貫した生産体制の強化があります。
ウレタン部品の調達が困難だった従来と比べて、meviyを通じて安定した納期での提供が可能となり、製造業全体の生産性向上に寄与することが期待されています。
継続的なサービス拡大
ミスミは今後も、自社のサービス拡大を通じてIA(インダストリアル・オートメーション)産業に向けて、多様なニーズに応えていきます。過去4年間連続で国内シェアNo.1を獲得し、第9回ものづくり日本大賞で「内閣総理大臣賞」を受賞した実績は、同社の取り組みの信頼性と効果を物語っています。さらに、海外へのサービス展開も積極的に進めており、グローバルな市場における部品調達のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。
まとめ
ウレタンの自動見積もりサービスが開始されたことにより、製造業の部品調達の非効率を解消し、今後の生産性向上を促進することが期待されています。このサービスの利用により、業界全体がさらに進化していくことを願います。
詳細な情報につきましては、
meviyサービスサイトをご覧ください。