飛騨市に誕生した「ヒダカラ向町オフィス」
岐阜県飛騨市に新たなデザインの拠点「ヒダカラ向町オフィス」が開設された。この施設は、地域の事業者にとっての“デザイン基地”を目指しており、デザイン、撮影、発信、販売支援を一体的に行うことを目的にしている。
ヒダカラの新しい挑戦
株式会社ヒダカラは、2026年4月1日にこの新拠点をオープンした。デザイナーが常駐するメインスペースに加え、食品や家具などの多様な商材に対応できる撮影スタジオを完備。これにより、地域の事業者が直面する課題により深く寄り添った支援が可能となる。
ヒダカラは、2020年の創業以来「おいしいとオモシロい未来を創る」というビジョンのもと、地域の魅力を発信し続けてきた。地域の事業者からは、「良い商品を作ってもそれをどう伝え、販売に繋げれば良いのか分からない」との相談が多く寄せられ、多くの企業がこの問題に悩んでいることが分かる。そこで、ヒダカラは商品開発やネット通販の支援、デザインの力を駆使して問題解決を図ってきた。
地元事業者のためのデザイン拠点
向町オフィスは、一般的にデザイン会社が都市部に集まる中、地方でのデザインの必要性に応えるために立ち上げられた。地域内で気軽に相談できる場所を提供し、飛騨地域のデザイン拠点として機能することを目指している。
また、向町オフィスには6名のデザイナーが常駐し、撮影・デザインの一連の作業を同じ場所で行うことで、スピーディーかつ柔軟な制作が可能となっている。撮影した素材を即座にデザインに取り入れることができるため、効率的なプロジェクト進行が可能である。
さらに、向町オフィスのスタジオ設備は、食品だけでなく様々な商材の撮影に対応。地域の事業者との打ち合わせを行いながら進めることで、より効果的な成果を生むことが期待されている。
ヒダカラの支援体制
ヒダカラの最大の強みは、社内のディレクターとデザイナーが密接に連携し、商品開発から撮影、デザイン、EC運用支援までを一貫してサポートできる体制にある。新しい拠点を通じて、地域の魅力や作り手の想いをしっかりと伝える手助けをしていくとしている。
デザイナーたちは、この場所が単なるオフィスではなく、地域とのつながりを持つ“広がるデザイン基地”であることを感じている。デザイナーの井之丸氏は、「ヒダカラはここに存在する」ということを地域に伝えたいと話している。また、近藤氏は、広い撮影スタジオによって柔軟な撮影対応が可能になったことで、地域の人々とヒダカラのデザインが繋がる場所にしたいと願っている。
これからの展望
今後、ヒダカラはこの新拠点を起点に地域事業者の「伝える力」を向上させることを目指す。また、デザイナーやディレクターといった専門職の活躍の場を地域内に広げていくことで、地域価値の創出に貢献していく意向である。
ヒダカラは、地域の潜在能力を引き出す一方で、飛騨の魅力を内外に発信し続け、地域との連携を深めていくとの考えだ。これからもデザインの力を駆使して、地域の未来を切り拓いていく姿が期待される。