「すべては〈十七〉に始まった」 ヒッチコック映画の原作小説がついに邦訳!

霧深きロンドンで、〈十七〉という数字が導く奇妙な物語



1924年に発表されたJ・J・ファージョンのミステリ小説「The Master Criminal」が、ついに邦題「すべては〈十七〉に始まった」として、論創社より刊行される。

この作品は、映画監督アルフレッド・ヒッチコックの代表作の一つである「第十七番」の原作小説として知られている。

物語は、霧深きロンドンの街を舞台に、不定期船の船乗りである主人公が、〈十七〉という数字に執拗に付きまとわれることから始まる。

彼は〈十七番地〉の家に滞在することになるが、そこで奇妙な出来事に見舞われ、不可解な事件に巻き込まれていく。

巧みな伏線とサスペンスが織りなす傑作ミステリ



本書は、緻密な伏線と、読者を最後まで引き込むサスペンスが見どころの一つだ。

著者のファージョンは、読者を巧みに欺き、物語の展開を予想不能にすることで、スリリングな読書体験を提供する。

訳者である小倉さなえ氏は、「結末を知って読めば、おそらく一度目に見落としていた見事なまでの伏線に気づけ、感心することしきりだろう。」と、あとがきで述べている。

海外ミステリファン必見の傑作



「すべては〈十七〉に始まった」は、海外ミステリファン必見の傑作と言えるだろう。

一冊で二度、三度味わえる、まさに「海外ミステリのグ〇コ」と評されるほどの魅力的な作品だ。

ヒッチコック映画の原作小説という点からも、多くの読者の関心を集めるだろう。

ぜひ、霧深きロンドンの街で繰り広げられる奇妙な物語の世界に足を踏み入れてみてほしい。

作品情報



タイトル: すべては〈十七〉に始まった
著者: J・J・ファージョン
翻訳: 小倉さなえ
出版社: 論創社
刊行日: 2024年6月30日
定価: 3,080円(税込)

ヒッチコック映画の原作小説、その魅力に迫る



「すべては〈十七〉に始まった」は、ヒッチコック映画「第十七番」の原作小説ということで、映画ファンにとっても興味深い作品だ。

映画を観たことがある人であれば、原作小説ではどのようなストーリー展開が描かれているのか、映画では省略された部分はどんな内容なのか、といった点に注目して読むことができるだろう。

また、映画を観たことがない人でも、ミステリー小説として楽しめる作品となっている。

伏線の巧みさに驚き!読み終えた後の余韻が深い



本書を読み終えた後、私は、著者の巧みな伏線と、物語の展開の予想不能さに驚愕した。

特に、〈十七〉という数字が、物語の中でどのように重要な役割を果たしていくのか、その伏線の張り方に感心した。

また、結末に至るまで、読者を飽きさせない展開が素晴らしい。

読み終えた後も、物語の余韻が長く残り、何度も読み返したくなる作品だと感じた。

海外ミステリの世界へ足を踏み入れよう



「すべては〈十七〉に始まった」は、海外ミステリの世界に足を踏み入れたいという人にとって、最適な作品だと思う。

ミステリー小説ならではの、サスペンスと推理の面白さを存分に味わえる作品だ。

ぜひ、この機会に、J・J・ファージョンの傑作ミステリの世界に触れてみてほしい。

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