VRCと博報堂DYの共同研究
2021-06-09 11:30:02
株式会社VRCと博報堂DYが3Dアバター技術を共同研究で実用化に向けて取り組み
新しい購買体験を生み出す3Dアバター技術
新型コロナウイルスの影響で、実店舗での買い物やイベントの開催が難しくなっています。そんな中、仮想空間の活用が増えてきており、特に3Dアバター技術はその一環として注目を浴びています。人気のVTuberや、アバターを利用した遠隔接客など、ビジネスシーンでもさまざまな試みが行われています。
VRCの取り組み
株式会社VRCは、アパレル業界の厳しい環境に対処すべく、自社の3Dアバター技術を活かしたさまざまな研究を進めています。最近、彼らは株式会社博報堂DYホールディングスと共同研究契約を締結しました。この取り組みの目的は、生活者がどのようにアバターを活用し、新しい購買体験を実現するかを探ることです。
アバターを用いたバーチャル試着
VRCの3Dアバター生成技術では、スキャナーやスマートフォンのアプリを使って、自分自身のアバターを作成します。このアバターに、事前に準備した3Dデータの洋服を着せることができ、さらにその洋服が動いた際のシワや揺れもリアルに再現できます。これにより、生活者はアバターを通じて洋服の着心地やサイズ感を確認することが可能となります。
実店舗での試着が難しい場合や、忙しくて試着を避けてしまう人々にとって、この技術は非常に便利です。まずはアバターによる試着を行うことで、店舗での実際の試着へのハードルが下がり、オンライン購入時の失敗も減少するでしょう。
未来のファッションビジネス
さらに、この技術には環境保護の観点からも期待が寄せられています。バーチャル試着から人気のあるアイテムを選び、その後にリアルな商品を生産するという流れが可能になれば、生産プロセスが効率化され、廃棄物を減少させることができます。
VRCと博報堂DYホールディングスは、これからも3Dアバター技術に関する研究を重ね、生活者の体験を進化させていく予定です。特に、アパレル業界における購買プロセスを大きく変える可能性が高まっています。
株式会社博報堂DYホールディングス
博報堂DYホールディングスは、東京を拠点としたマーケティングサービス企業であり、さまざまな広告やマーケティングソリューションを提供しています。彼らの研究部門であるマーケティング・テクノロジー・センターは、次世代の顧客接点に関する研究に取り組んでおり、今回の共同研究契約実現につながりました。
VRCの使命
VRCは、「実生活の課題をバーチャルで解決する」を企業理念に掲げ、多様な社会問題に対して革新的な技術と持続可能な解決策の提供を目指しています。アバター技術を通じて、より良い生活環境の構築に貢献することを目指しています。
今後の3Dアバター技術の進展に注目が集まります。この技術が実現する新しい体験が、どのように私たちの生活を変えていくのか、期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社VRC
- 住所
- 東京都八王子市明神町2-26-9MZビル301C
- 電話番号
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