京都産業大学でのセミナー報告
2025年5月14日、京都産業大学において学生主催のセミナー「Future Work & Well-being〜女性の健康課題と働きやすさ〜」が開催され、助産師による講演と生理痛の疑似体験が行われました。本イベントは、京都産業大学の学生団体「LUNA NEST」が企画し、株式会社ネクイノの協力により実施されました。
セミナーの目的と内容
本セミナーは、参加者である教職員と学生が女性の健康課題について理解を深め、どのようにサポートしていけるかを考える機会を提供することを目的としています。開会の挨拶を担当した「LUNA NEST」の代表、加藤大智さんは、生理用の衛生用品が適切に配布されず、女性が困難な状況に置かれている現実を知ったことがきっかけで、この活動を始めた経緯を紹介しました。「生理や女性の健康課題に対する理解は非常に重要で、体験を通じて感じてもらえれば」との思いを述べました。
アンケート結果の発表
セミナーでは、まず京都産業大学内での教職員と学生を対象にしたアンケートの結果が発表されました。「女性特有の健康問題により、仕事やアルバイトがしづらい思いをしたことがある」と答えた人は実に80%以上に及びました。この調査から、学内で多くの人が女性の健康に関連する問題に直面していることが明らかになりました。
講演と疑似体験
続いて、株式会社ネクイノの助産師・下青木彩さんが登壇し、生理に関する基本知識や生理痛やPMS(月経前症候群)のメカニズムおよび個々の症状の違いについて講演が行われました。「症状の受け止め方は人それぞれで、周りの人がその声に耳を傾けることが大切です」とし、思いやりのあるコミュニケーションが求められると強調されました。
講演の後には、実際に生理痛の疑似体験が行われ、参加者たちからは「こんなに痛いとは思わなかった」「この痛みが続くのは大変で、授業やアルバイトに集中できない」といった感想が寄せられました。この体験を通じて、理解と共感を深めることができたようです。
生理用品の展示
会場では生理用ナプキン、吸水ショーツ、タンポンなどの生理用品も展示され、参加者は実際に手に取りながらそれぞれの使い方や違いについて学ぶことができました。「こんなに種類があるとは知らなかった」「使い方を学べてよかった」といった反響が多く、非常に有意義な時間となったことが伺えました。
今後の展望
今後も株式会社ネクイノは企業や地域、教育機関と連携し、女性の健康に関する正しい情報提供と対話の場を作っていくことを目指します。誰もが自分自身の身体を理解し、向き合える社会の実現に向けて、引き続き努力していく意向です。
セミナーの概要
- - タイトル: Future Work & Well-being 〜女性の健康課題と働きやすさ〜
- - 日時: 2025年5月14日(水)13:00~14:30
- - 参加者: 京都産業大学 教職員および学生 39名
- - 場所: 京都産業大学 4号館 4階 Innovation HUB
- - 講師: 下青木彩(助産師、看護師、思春期保健相談士)
株式会社ネクイノについて
株式会社ネクイノは、医療分野の専門家が集まり、2016年に設立されました。主にICTを活用したオンライン診察や健康管理支援、未病対策に取り組んでいます。大きな目標は、「世界中の医療空間と体験をRe▷designする」というもので、技術と対話を通じてイノベーションを社会に広めることです。女性の健康に特化したプラットフォーム「スマルナ」や、アスリート向けの支援サービスを展開しています。今後も新しいサービスを通じて、より多くの人々が健康的な生活を送れるよう支援していきます。