奈良ホテルの歴史
2024-10-18 00:22:40

奈良ホテルの幻のインク吸い取り紙が語る時代の物語と未来への希望

奈良ホテルの歴史的発見



奈良ホテルが115周年を迎えるにあたり、創業当時の宿泊者情報を収めた貴重なレジスターブックの修復作業が始まりました。このレジスターブックは、1909年10月17日から1911年5月7日までの約3年間の宿泊者データを含み、全体で2000名以上の記録が残されています。

幻のインク吸い取り紙の発見



このレジスターブックの中には、幻のインク吸い取り紙が存在していました。この紙は各ページの間にあり、破れた跡が見つかり、しかもほぼすべてのページに文字が反転して写っていたため、その存在が明らかになりました。さらに、画像処理技術を用いて文字の復元も成功しました。この吸い取り紙には、当時のグループホテル名などが書かれており、実はチェーンホテルの宣伝にも使われていたのではないかと考えられています。

修復作業の進行



今回の修復作業は、株式会社文化財保存やNPO法人書物の歴史と保存修復に関する研究会、なら歴史芸術文化村の支援を受けて行われています。2023年7月から2024年3月末までの予定で進められるこの作業は、ただの修復にとどまらず、奈良ホテルの歴史を未来へと引き継ぐ重要なプロジェクトです。

また、修復された吸い取り紙の様子は、柔らかく水分を吸収しやすいグレーの厚紙であったことが推測されています。これは、創業者である西村仁兵衛が持っていたホテル業界への熱い思いを象徴するものでもあります。近代旅館業史において、この唯一残ったレジスターブックは大変重要な遺品です。

115周年を迎える特別な節目



奈良ホテルは、2024年10月17日に創業115周年を迎え、それに向けた様々なプロモーションを企画しています。この115周年イヤーのシンボルは「動輪」とされ、過去の偉業を振り返るだけでなく、未来への希望と期待を込めた特別な節目を祝います。感謝の気持ちを込めた様々なイベントやプランが予定されていますので、ぜひご期待ください。

奈良ホテルの魅力



奈良ホテルは、奈良公園の隣にある小高い丘に位置し、明治42年(1909年)から多くの賓客を迎えてきました。桃山御殿風の本館は著名な建築家・辰野金吾氏によって設計され、館内の調度品は明治時代を思わせる美しいものばかりです。このクラシックホテルは、100年以上の歴史を持つ関西随一の宿泊スポットであり、まるで美術館に泊まるような贅沢な体験を提案します。

さらに、公式ホームページやSNSを通じて、奈良ホテルの最新情報やイベントの詳細も発信していますので、ぜひチェックしてみてください。奈良のこの歴史的なホテルで、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
株式会社ジェイアール西日本ホテル開発
住所
京都市下京区東塩小路町下る東塩小路町901
電話番号

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