参加者の声を活かした新しいマーケティング手法のリアルサンプリングイベント

株式会社オールアバウトライフマーケティングが主催する、サンプリングイベント「RSP Live」。このイベントは、出展社が参加者に商品のプレゼンテーションを行い、生活者のリアルな反応を収集することで、より充実した商品開発やマーケティング戦略に繋げる新しい試みです。

イベントの概要

2023年12月4日と5日に開催された「RSP 99th 100th Live」では、リアルとオンラインが融合した形で、参加者が実際に商品を試し、その感想を直接企業に伝えることができる場が設けられました。このイベントは、特に消費者の意見を重視し、彼らの反応をマーケティングに生かすというチャンスを提供しています。

中でも、株式会社龍角散の藤井社長とのインタビューが注目を浴びました。藤井社長は、自社の商品開発において、参加者からの反応を重要視しており、「RSPは定量調査・定性調査の中間的な役割を果たしている」と語りました。

参加者のリアクションをマーケティングに活かす

藤井社長は、出展企業が製品戦略を見直すためにRSPを活用していると明言。特に、参加者がどの言葉に反応するかを敏感に察知し、それを広告や今後のマーケティング施策に反映させる重要性を強調しました。実際に、参加者のフィードバックをもとにプレゼンテーションや商品の見せ方を見直すことで、より魅力的な情報提供が可能になるのです。

また、SNSを通じて参加者からの声をリアルタイムでキャッチすることも、今後のプロモーション活動における大切なポイントとされています。このように、RSPは単なる商品の配布にとどまらず、企業と消費者との双方向のコミュニケーションを促進する場としても機能しています。

コロナ禍を経て新しい医療のあり方

藤井社長は、コロナ禍によって医療のあり方が大きく変わったと述べています。具体的には、消費者が薬局でのOTC医薬品を活用し、自らの健康に対する意識が高まったことを指摘。医療制度の限界や、軽度の症状に対する自己管理の必要性が改めて浮き彫りになったといいます。

健康リテラシー向上の重要性

「健康リテラシー」を高めるためには、生活者の一人ひとりが自分の健康について考え、行動することが重要だと藤井社長は強調しました。RSPに参加することで、得られる情報を通じて正しい知識を身につけ、SNSなどで発信し合うことが、他者とのコミュニケーションを活性化させ、より多くの人々が健康に対する意識を高めるきっかけになると考えています。