辻󠄀調グループの留学生データ2024年度
辻󠄀調理師専門学校及び辻󠄀調理師専門学校東京は、2024年度に在籍する留学生を対象に実施したアンケート調査の結果を発表しました。今年度は、東京に新たに辻󠄀調理師専門学校東京が開校し、初めて東阪の二校で留学生を迎え入れる形となりました。この新しい学校は、実績のある大阪のサポートシステムを活かし、入学から就職に至るまでの支援を提供しています。
2024年度の留学生数は241名で、東京校には61名が入学しました。全体の在校生数は355名で、アジアを中心に韓国134名、中国60名、台湾39名など、13ヶ国から学生が集まっています。料理を学ぶ217名、菓子を学ぶ138名が在籍しており、具体的には、日本料理・西洋料理・中国料理を学ぶ学生が対象です。就職内定を獲得した留学生は92名に上り、希望者に対する内定率は83%と高水準です。
アンケート調査概要
- - 対象: 辻󠄀調理師専門学校、辻󠄀調理師専門学校東京に在籍の留学生355名
- - 期間: 2025年1月15日~1月21日
- - 方法: WEBアンケート
- - 有効回答数: 278名(回答率78.3%)
日本留学を選んだ理由
留学生たちが日本を留学先に選んだ理由は、多岐にわたりますが、大きく分けて「日本の食や文化への興味」、「技術力の高さ」、「日本での就職」に集中しています。特に料理を学ぶ学生の多くは、日本文化に強く惹かれ、将来的に日本での就職を目指しているようです。一方、菓子を学んでいる学生たちは、日本の製菓技術の高さに強い魅力を感じており、日本で様々な菓子を学べることを重要視しています。
学びたいジャンル
留学生の中で一番人気のある学習ジャンルは「日本料理」で、38.1%の支持を受けています。新入生の中では「和菓子」への関心も高く、文化的な背景を重視している学生が多いことが伺えます。実際、和菓子コンクールにおいては本校の留学生が受賞を果たすなど、その技術が評価されています。
将来の就職先に対する期待
日本での就職を希望している学生は68.0%と年々増加しており、その理由としては「自国よりも成長する機会や成功の機会がある」といった前向きな意見が多く見られました。また、職場環境やキャリアアップの観点からも日本での就職を重視しているようです。就職先を選ぶ際には「キャリアアップにつながるか」が重要で、多くの学生が独立志向を持っています。「将来自分の店を持ちたい」と考える学生は63.3%に達しています。
新入生からは、「入学前は食を単なる栄養補給と考えていたが、今はその文化的価値に気づいた」という声も聞かれ、意欲的に学ぶ姿勢が感じられます。さらに2025年に開幕する「EXPO2025 大阪・関西万博」について興味を示した留学生も多く、今後の展望に期待が寄せられています。
今後も日本の食文化や技術を学びたいという留学生たちが、成長していくことが楽しみです。