精神科医・斎藤学の名著『インナーマザー』が新装版で登場
精神科医として家族問題の第一人者と評される斎藤学氏の著作『インナーマザー あなたを責めつづける心の中の「お母さん」を手放す』が、新装版として2025年4月23日に発売されます。この著書は、精神的苦痛に悩む多くの人々の心の支えとなるべく、斎藤氏の経験と研究に基づいた強力なメッセージを伝えています。
家族問題への深い理解
本書は、心の中に存在する「内なる母」の影響を探求しています。私たちの自信や感情は、多くの場合、子供の頃の親からの影響を受けており、その結果として、過度に自分を責めたり、心が休まることがなくなってしまうのです。著者である斎藤氏は、内なる母の批判的な声を手放し、真正な自己を取り戻すための道筋を示しています。
自分を知るための第一歩
書の中では、まず「インナーマザー」がどのように私たちを制約し、影響を与えるのかを解説しています。次に、私たちは自分の判断を見直し、「内なる母」との関係を再定義していく必要があります。このプロセスを通じて、自らの感情と欲求を認識し、怒りを適切な自己主張に変えていく力をつけることが可能です。「怒り」は単なる否定的な感情ではなく、それを表現することで自己を強化する手段でもあります。
書籍の構成と内容
本書は以下の章立てで構成されています:
- - プロローグ:自分への過酷な批判者「インナーマザー」
この部分では、著者が「インナーマザー」という概念を詳述し、心の中の批判的な声との向き合い方について考察します。
この章では、母親像に対する誤解と現実について語られています。
自己の存在を自覚し、母親の影響を適切に解釈する方法を提案。
ここでは、内なる母と、育てられてきた教育がどのように結びついているかを考察します。
- - 第4章:『親教』のマインドコントロールを解く方法
権威に対する従属からの解放の手段を探る。
自立に向けた具体的なステップを示します。
著者について
斎藤学氏は、1941年に東京に生まれ、慶應義塾大学医学部を卒業した医学博士です。彼は家族機能研究所を代表し、アルコールや薬物依存、過食症、児童虐待にいたるまで幅広い問題に対する研究を行っており、家族の在り方が現代社会においてどのように影響するかを鋭く指摘しています。著作には『依存症と家族』や『アダルトチルドレンと家族』があり、今後の活躍が期待される著者です。
書籍の情報
- - 書名:インナーマザー あなたを責めつづける心の中の「お母さん」を手放す
- - 著者:斎藤学
- - 発売日:2025年4月23日
- - 判型:四六判
- - 頁数:272ページ
- - 定価:1,760円(税込)
- - 発行元:株式会社大和書房
斎藤学氏の最新著作『インナーマザー』を通じて、自分自身を見つめ直し、真の自立を目指しましょう。家族問題に悩む多くの人々へ向けた、示唆に富んだ一冊です。