SpicyCompanyの新たな研究開発
株式会社SpicyCompany(東京都渋谷区)は、次世代防衛技術として期待される高出力レーザービーム(High-Energy Laser, HEL)の研究開発に本格的に乗り出しました。これにより、従来の電波領域兵器では対処が難しかった様々な脅威に対し、迅速かつ高精度、そして低コストな運用を実現する新たな防衛ソリューションを模索しています。
新たな防衛戦略の必要性
現在、世界中で増加する無人機や高速で動く目標物に対抗するための技術革新が求められています。特に、小型無人機(UAVやFPV)や近距離の脅威に対しては、従来のミサイルや電波兵器では限界があり、より的確な対応が必要とされています。SpicyCompanyは、これに応えるための研究を進めているのです。
研究開発の焦点
1. 小型化されたレーザー発振モジュール
この研究の一環として、軽量で高出力なレーザー発振器のプロトタイプを開発しています。海外の研究開発拠点と連携し、高効率ファイバー系レーザー、小型電源ユニット、熱管理システムの最適化を進めており、小型化と出力向上を目指しています。
2. 追尾AIと高速ビーム制御
AIを利用した追尾システムにより、高速で動く小型ドローンや低空飛行する侵入者に対してリアルタイムでの照準を実現します。この技術は、AI誘導のFPVドローンに対抗するためにますます重要となっています。
3. 想定する使用法
本研究の成果は以下のような分野での応用が期待されます:
- - 近距離防空(C-UAS / C-UAV)
- - 重要施設の保護
- - 船舶や車両への搭載型レーザー防衛
- - 災害時の長距離通信を支援するレーザーリンク
技術的な利点
SpicyCompanyのレーザー技術には、いくつかの利点があります。まず、運用には電力だけが必要で、燃料を用いる必要がないため、補給リスクが大幅に削減されます。次に、弾薬型防衛に比べてコストを大きく低減でき、経済的な運用が可能です。そして、レーザーは発射音や光の軌跡が目視できないため、高い秘匿性を誇ります。
将来の展望
SpicyCompanyは、2026年内のデモ試験機(プロトタイプ)の開発を目指しており、研究の成果を具現化するための活動を加速させています。また、国内外の防衛企業や研究機関との共同開発も視野に入れ、レーザー防衛プラットフォームの実現を目指しています。
会社概要
- - 社名: 株式会社SpicyCompany
- - 代表取締役: 小宮 久(Hisashi KOMIYA)
- - 所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-7-6
- - 連絡先: TEL: 0120-110-081 FAX: 03-5422-1087
- - Email: [email protected]
- - Web: https://spcg.jp/
- - 海外拠点: 米国、中東、アジアの3拠点