長野県天龍村が進める防災の取り組み
2026年10月22日、長野県天龍村立天龍小学校で、地域防災チームとの連携による小・中学生向けの防災ワークショップとドローンの物資輸送実証運航が行われました。この取り組みは、エアロネクストとNEXT DELIVERYが協力し、天龍村内での防災教育と次世代の災害対応を見据えた新たな物流手段の構築を目的としています。
背景:天龍村の地理的特性と高齢化
天龍村は長野県の最南端に位置し、厳しい地形のため孤立の危険性が高い集落が多く存在します。人口969人の村で、高齢者が62.1%を占めるなど、特に高齢化が進んでいるため、災害時の物流手段の確保が重要な課題です。政府も2026年11月2日から、新たに発足する防災庁のもとで事前防災の重要性を高めており、地域の防災力向上が求められています。
ワークショップの内容と意義
ワークショップでは、天龍村の地域防災チームや教職員が児童たちに災害時の物資輸送について説明し、ドローンの利便性や実際の運用について学べる機会を提供しました。参加した児童たちは、山あいの村で直面する困難を理解し、ドローンが果たす役割を考える貴重な体験を得ました。
その後、実証運航としてドローンが実際に飛行しました。物流専用ドローン「AirTruck」が旧天龍中学校から天龍村立小・中学校グラウンドまでの約1.1kmを約3分で飛行し、想定した防災備蓄品(飲料水)を輸送しました。
事前防災の重要性とこれからの展望
この実証運航は、平時から災害に備えた取り組みの一環であり、地域防災のモデルケースとして、他の中山間地域へも展開していく計画です。今後も残るルートの実証運航を進め、2026年11月に防災庁が機能開始することを見越し、地域の防災力を高めるためのワークショップを継続的に実施していく方針です。
エアロネクストとNEXT DELIVERYは、得られた知見を基に、全国の類似の地域においてドローンによる防災ルートを広げ、持続可能な地域社会の物流基盤を構築していくことを目指しています。これにより、地域の皆さんが自分たちの防災について考え、実践できる機会を増やしていくことで、地域の災害対応力を向上させることが期待されています。
以上の取り組みにより、多くの支援や理解が得られることを願っています。地域コミュニティが一丸となり、未来の防災を担う人材を育成していくことが今後の課題です。