直木賞作家・河﨑秋子氏の連載小説『森田繁子と腹八分』が、ついに書籍化されました。
本書は、日本農業新聞で連載され、大きな反響を呼んだ作品です。農業コンサルタント・森田繁子は、愛用の赤いBMWに乗って全国各地を駆け巡り、様々な問題を抱える農家たちを助けていきます。
獣害対策、後継問題、夫婦の問題など、現代農業が抱える課題は山積です。しかし、森田繁子は持ち前の明るさと行動力で、それらに立ち向かっていきます。
「食べれば腹の内も見えてくる」という言葉通り、森田繁子は農家の抱える問題を、表面的な解決ではなく、その根底にある問題を理解し、共に解決策を探していきます。
本書は、農業に携わる人だけでなく、現代社会で様々な問題に直面しているすべての人々に、勇気と希望を与えてくれる作品と言えるでしょう。
河﨑秋子氏は、本書について「主人公の森田繁子は、派手で異色な農業コンサルタントです。家族や地域など当事者たちだけではなかなか大きな声を上げられないお悩みにこそ、直接の損益がない森繁(略称)さんのような人にズバッと切り込んでもらって、関係するみんなが腹八分の満足を共有できたなら。そんな願いを込めた主人公です。森田繁さんと学生アルバイト・山田くんの活躍にクスっと笑って頂けたら嬉しいです。」とコメントしています。
『森田繁子と腹八分』は、徳間書店より11月13日(水)に発売されます。
また、本書の続編『森田繁子と腹の内』も、日本農業新聞で連載がスタートしています。