シミ抑制メカニズム発見
2025-06-11 15:52:33

ビタミンC誘導体とセージエキスの新たなシミ抑制メカニズムの発見

ビタミンC誘導体とセージエキスのシミ抑制の新知見



2023年6月10日、国際学術誌「PLOS One」にて、小林製薬株式会社と近畿大学の共同研究が発表されました。この研究では、ビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸 2-グルコシド)とセージエキスがシミの原因となるメラニン生成を抑えるとされる新しい作用機序を明らかにしました。特に、紫外線や加齢による慢性炎症が引き起こす物質、GM-CSFの発現を抑制することで、この効果が得られることが示されました。

研究背景



ビタミンC誘導体は、皮膚全体でメラニン生成を直接抑制する効果があることが知られていますが、そのメカニズムは複雑です。紫外線が皮膚に当たると、表皮細胞から情報伝達物質が放出され、色素細胞が刺激されてメラニンが生成されるというプロセスが行われます。このメラニンが皮膚に蓄積することでシミとなります。

小林製薬が注目したセージエキスは、これまであまり知られていなかった植物素材ですが、シミへの効果が期待されています。研究チームは、ビタミンC誘導体とセージエキスを組み合わせる新しいアプローチを試み、炎症性物質の抑制がシミに対する新しい手立てになるのではないかと考えました。

研究の進行



研究では、紫外線によってダメージを受けた表皮細胞に対して、セージエキスとビタミンC誘導体を添加しました。すると、メラニン生成を促す炎症性物質GM-CSFの遺伝子、CSF2の発現量が減少することが確認されました。この新たな発見は、ビタミンC誘導体が持つ慢性炎症抑制の特性を明らかにしました。

さらに、表皮細胞から得られたデータは、色素細胞でのメラニン生成が減少することを示唆しています。これは、ビタミンC誘導体とセージエキスが互いに作用し、より強力にシミ生成抑制に寄与していることを意味します。

研究成果



本研究の成果として、ビタミンC誘導体とセージエキスは、肌に炎症を引き起こすGM-CSFの生成を抑え、その結果メラニン生成を抑制することに成功しました。また、肌の慢性炎症とシミ形成の関連性が強く指摘されています。この研究成果は、シミに悩む多くの人々にとって、効果的な対策となる可能性を持っています。

ビタミンC誘導体は老化に伴う慢性炎症を抑制することで、幅広い年齢層の肌に対して有効であると期待されています。今後はこの研究結果を基に、さらなる製品開発や研究の進展が期待されています。

結論



今回の発見は、肌の健康を守るための新たな選択肢を提示するものです。今後の研究が進むことで、より効果的なシミ対策が実現することが望まれます。小林製薬は、これらの研究成果を次世代の製品開発に活かしていく方針を示しています。


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会社情報

会社名
小林製薬株式会社
住所
大阪府大阪市中央区道修町4丁目4番10号 KDX 小林道修町ビル
電話番号
06-6231-1144

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