山一地所とエナリスの窓口で実現する新たな再エネの形
宮城県仙台市に本社を構える株式会社山一地所は、環境に配慮した事業展開を進めている企業だ。2025年12月1日から、エナリス及びエナリス・パワー・マーケティングを通じて、低圧需要施設に対してオフサイトPPA(フィジカル契約)を実施する。この取組みは、発電設備から供給される再生可能エネルギー(再エネ)を安定的に提供し、環境性能の向上を図るものである。
オフサイトPPAとは何か?
オフサイトPPAは、小売電気事業者を介して、需要家と発電事業者が長期の再エネ購入契約を直接結ぶ仕組みだ。この契約の特徴は、契約期間中は再エネを安定した価格で利用できること、そして再エネの「追加性」が確保されている点である。
近年、このオフサイトPPAはその特性から導入が進みつつあるが、低圧需要拠点に関しては契約事業者の制約が多いため、事例は相対的にまだ少ない。今回は、そのハードルを乗り越えた形での導入が実現した。
再生可能エネルギーの供給計画
山一地所は、この契約により年間約15万kWhの再エネを調達する計画を立てている。これにより、山一地所が所有する低圧需要施設の使用電力の約15%をカバーし、さらに不足分はエナリス・パワー・マーケティングから実質的に再エネが供給され、最終的には需要拠点の100%を実質再エネ化することを目指している。
このプロジェクトの発電設備は、宮城県内で再生可能エネルギー事業を展開する「株式会社プロジェクト ウサミ」が設計・構築を担当した。エナリスはこのプロジェクトにおいて、宮城県の再生可能エネルギーの利用促進に向けてのパートナーシップを結んでいる。
CSR活動と環境への取り組み
山一地所は2025年に創業50周年を迎えるが、そのビジョンには「誇れる故郷を、未来へ」というメッセージが込められており、より良い未来を考えたCSR活動に注力している。環境問題に対する取り組みもその一環で、全国各地で太陽光発電事業を推進し、再エネの普及に寄与している。また、「グリーンプロジェクト」を通じて、持続可能なオフィス環境の実現に取り組んでいる。
一方、エナリスとその子会社EPMは、供給から小売、環境価値のリアルタイムでの調達・販売までを手掛けており、動的な環境に対応する再エネソリューションを提供している。
未来への取り組み
山一地所、エナリス、EPMは、この契約を通じて、宮城県及び日本全体のカーボンニュートラルの実現に繋がる活動を推進する。再生可能エネルギーのシフトが促進される中、環境に優しい持続可能な社会の構築に貢献していく姿勢を明確にしている。
これからも、山一地所の再エネ事業は着実に拡大し、地域社会と環境の持続可能性を高める重要な役割を果たすことが期待されている。