ポルトガルのデザインを日本に広める「WOOD LIVING SOLUTIONS」
2025年9月23日から10月1日まで、ポルトガル木材・家具産業協会(AIMMP)が主催するビジネスミッション「WOOD LIVING SOLUTIONS(ウッド・リビング・ソルーションズ)」が東京と大阪で行われました。このイベントでは、ポルトガルの木工およびインテリアデザインブランド16社が集まり、日本市場とのビジネス連携の強化とサステナブルデザインのプロモーションを図りました。
「SECOND LIFE」展での出発点
特に注目を集めたのが、9月26日から29日に大阪のEXPO 2025ポルトガルパビリオンで開催された「SECOND LIFE」展です。この展示会は、業界関係者や一般来場者から高い関心を集めました。
展示初日の26日には、プレスプレビューとレセプションが行われ、約20名の報道関係者やインテリア業界のプロフェッショナルが参加しました。オープニングスピーチには、ポルトガル貿易投資庁(AICEP)理事のパウロ・リオス・デ・オリヴェイラ氏が登壇し、ポルトガルのデザイン外交とサステナブルな産業に対する戦略を紹介しました。
展示のキュレーションを手がけたサレテ・ペイシーニョ氏は、「アソシアティブ・デザイン」プロジェクトの重要性を強調し、今回の参加がポルトガルデザインの国際的価値を高める貴重な機会であると説明しました。
東京でのビジネス関係者との交流
東京でも歓迎ディナーパーティが開かれ、駐日ポルトガル特命全権大使や貿易投資庁の代表者が出席しました。EXPO 2025ポルトガルパビリオンの設計を担当した建築家の隈研吾氏のスタジオからも参加者が到着し、互いに文化や建築に関する対話を深めました。
さらに、9月26日にはビジネス2ビジネスの商談セッションも開催され、ポルトガルの企業が日本の主要インテリアバイヤーと面談を行い、商談の機会を得ました。アクタス青山やIDC大塚などの名だたる企業との交流が深まり、さらなるビジネスチャンスが模索されました。
参加ブランドの多様性と強み
今回参加したポルトガルの16ブランドは、日本市場に対して非常に親和性が高く、住宅、ホスピタリティ、公共空間等での展開が期待されています。中には日本初上陸となるブランドも多く、これらの企業が持つデザインや技術が注目されています。
参加ブランドには、インテリアデザインを専門とする企業や、半製品分野の企業など様々なタイプがあり、展示会でのインパクトは大きなものでした。これにより、ポルトガルの木工・家具産業が持つ強い存在感を示すことができました。
結語
ポルトガルの木材・家具産業協会(AIMMP)の会長であるヴィトール・ポサス氏は、「今回のミッションは、日本市場での持続可能なパートナーシップを築くための重要な一歩です。EXPO 2025でこのような素晴らしい機会を得られ、誇りに思います」と述べています。
このビジネスミッションは、日本市場にポルトガルのデザイン文化を浸透させ、新たなビジネスの枠組みを創造する意義を持っています。今後の展開に大いに期待が寄せられています。