新時代の壁紙が誕生
インテリアの世界で注目されている壁紙ブランド「WhO(フー)」が、フォトグラファー兼レタッチャーの安藤瑠美とコラボレーションを行い、彼女の作品「TOKYO NUDE」から6点の新作壁紙を発表しました。このコレクションは、都市の美しさを新たな角度から捉え、現代のインテリアに新しい風を吹き込みます。
安藤瑠美が描く都市の表情
安藤瑠美は1985年に岡山県で生まれ、東京藝術大学を卒業後、レタッチャーとしても活動しています。彼女の作品は、写真の中に潜む無機質さや都会の孤独感を見事に表現しています。「TOKYO NUDE」シリーズでは、都市のビルや住宅などを“スキン”として捉え、のどかな風景とは異なるもう一つの側面を見せます。
「最初は都会の雰囲気に戸惑いを抱きましたが、写真を通じてその美しさを再発見できました。」と彼女は語ります。都市の外観の中から余計な情報を排除し、均整されたパターンとして機能させることで、空間を彩るという新たな試みを行なっています。
壁紙コレクションの紹介
今回発表された壁紙は、以下の6点です。
1.
ROOFTOP: 大胆な色面構成が特徴のカラフルな作品。
2.
FOREST OF TOWER: タワーマンションの密集した様子を描き、住宅問題にも光を当てています。
3.
FLAT CITY: 東京の風景を望遠で捉え、高さの違うビルの様子を表現。
4.
NARROW BUILDING: 都市部のビル群を切り取った作品で、建物の物質としての側面を浮き彫りにします。
5.
HOUSE: 郊外の風景を美しく切り取り、アイコニックな要素を強調しています。
6.
SEQUENCE: 異なる場所の写真をコラージュし、リアルと虚構の狭間を絶妙に表現。
これらの作品は、空間の制約があるホテルや小さな部屋においても魅力を発揮します。安藤さんは、遠近感を活かして部屋の広さを感じさせたり、外の雰囲気を取り込むことで新しい体験を提供できることを期待しています。
「WhO」のブランド理念
「WhO」は、より美しく、より愛され、より良い空間を目指しています。このブランドは、2015年に設立され、革新的な壁紙を通じて新しい表現方法を探求しています。現在では3,000点を超える個性的なデザインが揃っており、その中には多くのクリエイターとのコラボレーションによって生まれた作品も含まれています。
企業としての責任も重視しており、完全受注生産を行うことで廃材の削減を目指し、サステナブルな取り組みを展開しています。GREEGUARD Gold認証を取得したインクを使用し、健康と環境に配慮した製品作りに取り組んでいます。
まとめ
安藤瑠美と「WhO」の新作壁紙は、単なる装飾品ではなく、都市という舞台での新たな物語を描き出しています。インテリアデザインの可能性を広げるこのコレクションは、多くの人々に新しいインスピレーションを与えること間違いなしです。これからの空間デザインにおいて、安藤瑠美の視点がどのように活かされるのか、非常に楽しみです。