クリクラが10年間でペットボトル廃棄を45億本削減した理由とは

クリクラが環境保護へ貢献する取り組み

株式会社ナックが提供する宅配水サービス「クリクラ」は、環境に優しいリターナブル方式によって、使い捨てペットボトルの廃棄を大幅に削減しています。この取り組みは、国内の環境保護に寄与することで、業界でも注目を集めています。

2R推進月間に発表された成果

毎年10月は「3R推進月間」が定められ、環境省などの関係機関がリデュース・リユース・リサイクルの重要性を広める時期です。このタイミングに合わせ、「クリクラ」は10年間での実績を公表しました。それによると、クリクラは累計で1億9050万本のクリクラボトルを出荷し、これは500mlペットボトルに換算すると約45億本の使い捨てボトル廃棄を抑制したことになります。この数字は、環境問題への取り組みの成果を示す重要な指標となっています。

環境に優しいリターナブル方式とは

クリクラが採用しているリターナブル方式では、一度使用したボトルを回収し、徹底した洗浄と殺菌処理を施した後に再利用されます。この仕組みにより、ボトルの廃棄率はわずか1.9%に抑えられ、一般的な使い捨てボトルと比較して環境負荷が大幅に軽減されています。このように、資源を無駄にせず、有効に活用することは持続可能性の観点でも極めて重要です。

リデュースとリサイクルの取り組み

リターナブル方式の導入は、資源のリデュースを実現するだけでなく、環境への負荷を大幅に軽減することにも寄与しています。ボトルを繰り返し使用することで、新たな製造に必要とされる原料やエネルギーの節約が可能となり、その結果としてCO2排出量の削減にもつながっています。

此外、クリクラでは、使用済みボトルを原材料として再利用し、オリジナルの定規やボールペン、マイボトルを作成し、教育支援施設に寄贈する取り組みも行っています。これは資源の有効活用だけでなく、次世代への環境教育にも貢献するものです。

クリクラのサステナビリティへのコミットメント

クリクラは、2009年に宅配水業界で初めて「エコマーク」を取得し、以来20年以上にわたって環境への配慮を行い続けています。また、廃棄物ゼロを目指す浄水型ウォーターサーバーの展開にも取り組んでおり、その姿勢は環境問題への真剣なアプローチを示しています。

企業の社会的責任

クリクラビジネスカンパニーの代表である川上裕也氏は、事業開始以来、「安心で安全なお水を届けること」を第一に考えており、環境負荷の軽減にも注力していると述べています。業界で初めての「エコマーク」取得に加え、地産地消を通じた配送時のCO2削減や、教育機関との連携による「水の教育」も行っていると言います。これにより、環境に対する意識を高め、持続可能な社会の実現に向けて邁進しています。