エム・ソフトのARアプリ「Pinspect」がデジタル庁技術カタログに登場
株式会社エム・ソフト(東京都台東区)が開発した点検業務を効率化するARアプリ「Pinspect」が、令和5年度デジタル庁の技術検証事業において採用され、デジタル庁が発行する「技術カタログ」にその名を連ねました。これは、デジタル技術を活用し、アナログな業務プロセスを見直そうとする取り組みの一環です。
「技術カタログ」とは何か?
デジタル庁が公開する「技術カタログ」とは、従来のアナログな規制を見直すために整理されたデジタル技術の集まりです。このカタログは、規制改革におけるデジタル技術の活用を促進する目的を持ち、技術の進展に応じて内容が随時更新されます。
Pinspectの魅力とは?
「Pinspect」は検査や点検作業をAR(拡張現実)技術でサポートする革新的なアプリです。具体的には、検査対象の3次元座標を取得し、それをデジタル付箋(ピン)としてAR上に可視化します。これにより、利用者は写真やメモを添付して現場情報を保存し、最終的には図面やEXCEL形式のレポートとして出力できるのです。
特に注目すべきは、記録したピンがクラウド経由で他のユーザーと簡単に共有できる点です。これによって、チーム全体で情報がスムーズに交換でき、点検作業の効率化が図られます。
さらに、LiDAR技術を搭載したiPadやiPhoneを活用することで、より高精度なAR環境認識が可能になります。このLiDARによる性能向上により、正確な位置にピンを配置したり、それを再現したりする速度と精度が飛躍的に向上しています。
LiDAR技術の概要
LiDAR(Light Detection and Ranging)は、光の反射を利用して物体までの距離を計測する技術です。この技術は、建設や土木分野での地形測量や形状把握に長年利用されてきましたが、最近では自動運転技術の一環としても注目されています。
今後の展望
株式会社エム・ソフトは、Pinspectだけではなく、様々なソリューションを通じて製造業、建設業、インフラ管理など、多岐にわたる業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に寄与していく考えを示しています。高い技術力と豊富な経験をもって業界のさらなる発展をサポートしていくことでしょう。
企業概要
エム・ソフトは、35年以上の歴史を持つ企業で、独自の画像処理技術や組込みソフトウェア、さらにはモバイルアプリやクラウドシステムまで、幅広い分野での実績があります。特にAR技術やデジタルツイン技術をビジネスに取り入れ、メンテナンス業務の課題解決に注力しています。
エム・ソフトの公式ウェブサイトやPinspectの製品情報ページで、さらに詳細な情報を確認することができます。
お問い合わせ
本件に関する詳しい情報は、エム・ソフト 空間デジタルイノベーション室までご連絡ください。