TOPPANデジタル、量子コンピューティングEXPOに出展予定の革新技術

新たなる挑戦：TOPPANデジタルの量子コンピューティングEXPO出展へ向けて

2025年4月、東京ビッグサイトで開催される「第5回量子コンピューティングEXPO【春】」に、TOPPANホールディングスのグループ企業であるTOPPANデジタル株式会社が出展します。TOPPANデジタルは、量子コンピューティング技術を様々な産業に応用し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。この展示会では、同社の革新技術がいかに最新の研究結果と結びついているのかを紹介いたします。

「量子コンピューティングEXPO」の意義

このEXPOは、量子技術が新素材開発や新薬の研究、さらにはデータセキュリティの強化に至るまで幅広く応用される場となっています。TOPPANデジタルは、その中でも特にセキュリティ技術とAI技術に焦点を当て、企業や研究機関との連携によって成果を上げています。

展示内容のハイライト

TOPPANデジタルのブース（小間番号4-1）では、以下の主な展示内容が予定されています。

1. 耐量子計算機暗号
TOPPANデジタルは、耐量子計算機暗号（PQC）に関して先行研究を行っており、既存の暗号とPQCを併用したハイブリッド証明書を搭載したICカードの実証実験を行います。この技術は、情報セキュリティを新たなレベルに引き上げる鍵となるでしょう。

2. 量子化学計算の新手法
特定の分子系でのシミュレーション精度を向上させる新たな計算手法も紹介されます。これにより、量子化学計算の計算効率が大幅に改善され、実験結果とのギャップを狭めることに成功しました。

3. 量子セキュアクラウドの機能拡張
内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムに採択された本プロジェクトでは、量子セキュアクラウドの機能を拡張する研究が進行中です。2024年9月には、従来とPQCの両方に対応した電子証明書を利用したICカードの動作検証が行われます。

4. 共同研究の成果
TOPPANデジタルは、NICTや大阪大学、東京大学との様々な共同研究を実施しており、量子暗号通信や材料開発におけるアルゴリズムの改良、量子人工知能の研究成果などの最新情報を展示します。