横浜市において、ユニ・チャーム株式会社は全公立保育園(56園)で「手ぶら登園®」専用のおむつ『マミーポコパンツRefF(リーフ)』の導入を2024年10月1日より開始することを発表しました。この試みは、全国初の取り組みであり、使用済みの紙おむつから生成された再生パルプを使用しています。
「手ぶら登園®」とは、保護者が紙おむつやおしりふきを持参する負担を軽減するサービスです。保護者や保育士の負担軽減を目的にしたこのシステムは、荷物を減らし、よりスムーズに通園できる環境を提供します。このサービスが展開されている中、『マミーポコパンツRefF(リーフ)』が導入されることで、さらなる便利さと環境配慮が見込まれています。
ユニ・チャームは2015年から、使用済み紙おむつのリサイクルに取り組んでおり、オゾンによる滅菌技術を駆使して、未使用のパルプと同等の品質を持つ安全な「再生パルプ」を生産することに成功しました。これにより、保育園専用の紙おむつが提供されることとなり、保護者の負担軽減が図られます。
横浜市は「にもつ軽がる保育園」事業の一環として、この商品を導入することで保護者の負担を減らすばかりでなく、環境保護にも寄与する方針です。市のコメントによると、この取り組みは新たな試みに期待を寄せており、さらなる負担軽減効果が期待されています。
「RefF(リーフ)」というブランド名は「Recycle for the Future」の略で、持続可能な社会に向けたリサイクル活動を推進するものです。この活動は、環境問題の解決を目指すものであり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも沿っています。特に「すべての人に健康と福祉を」と「陸の豊かさも守ろう」という目標に貢献することを目指しています。
導入される紙おむつの特長としては、サイズが一目で分かるカラフルなデザイン、前後が分かりやすいイラストのデザインなどがあります。また、環境配慮として再生パルプの使用や包装材料の軽量化も実施されており、インクの削減にも取り組んでいます。商品のすべてが環境に優しいものであることを求めています。
今後、この働きかけは全国の認可保育園へ広がる可能性があり、横浜市が先駆的なモデルケースとなることが期待されています。保育士や保護者、そして子供たちにとって有益なこのサービスは、環境にも優しく、持続可能な社会を支える重要な一歩となるでしょう。