業務提携の背景
ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)は、ビーツとの業務提携により、日本のファッション・ビューティー業界に革新をもたらそうとしています。WMHの代表取締役、加福真介氏とビーツの代表取締役社長、柏木又浩氏は、大都市でのリテールビジネスにおいて新たな価値を提供する意気込みを示しました。
リアル店舗の価値再考
近年、デジタル化やオンラインショッピングの普及が進む一方で、実店舗での「体験」の重要性が再び注目されています。リアル店舗では、顧客は商品に直接触れ、ブランドの魅力を五感で体感できる機会が得られます。このため、ブランドの信頼性を深める重要な役割を果たすことができ、ビーツはその認識を活かして日本市場での店舗創造に挑戦しています。
ビーツは、既に韓国ファッションのECプラットフォーム「nugu」の日本初出店を手掛けており、今後も新たな店舗を展開していく姿勢を見せています。ARKITAGとの提携により、Z世代に支持されるユニークな店舗デザインを発信しています。
WMHの事業展開
WMHは、ファッション・ビューティー業界に特化し、総合的な人材サービスや店舗運営コンサルティング、さらには広告・マーケティングなど多岐にわたる事業を展開しています。特に、空間デザインとビジュアルマーチャンダイジングの分野で数多くの実績を持つ彼らは、高級ブランドのデザイン責任者も務める経験豊富な専門家達が揃っています。
VMS(VISUAL MERCHANDISING STUDIO)が、視覚的な訴求を重視した店舗のデザインや施工管理、ディスプレイ業務を行うことで、顧客の興味を引く店舗づくりを実現しています。
提携によるシナジー創出
新たに締結された業務提携により、ビーツはこれまでのグローバルデザインファームとのつながりを強化し、より革新的な店舗体験を生み出すことを目指しています。その一方でWMHは、ファッション業界における広範なネットワークを最大限に活用し、ビーツが提供するクリエイティブを日本市場に展開する役割を担います。
この協力関係によって、両社はより魅力的な店舗体験を提供し、リアル店舗の価値を最大限に引き出すことを目指しております。
今後の展開と期待
両社は、今後海外デザイナーを招いたウェビナーや、海外の最新店舗デザインについてのトレンドレポートを共同発行することも視野に入れています。このような取り組みにより、ファッション業界の新しい風を巻き起こすことが期待されています。
代表者のコメント
ビーツの社長である柏木氏は、WMHとのさらなるコラボレーションを楽しみにしていると述べており、リアルなブランド体験を提供し合うため、SNSの影響も考えた店舗パフォーマンスが求められていると強調しています。
また、加福氏も、WMHのVISUAL MERCHANDISING STUDIOを中心に、店舗での顧客満足や業界全体のサステナビリティ向上を目指して努力していく意向を示しました。
この提携が新たな店舗体験を生み出し、ファッション業界全体に大きな影響を与えることが期待される中、今後の動向に目が離せません。