オートキャンプ白書2025:キャンプの新たなトレンド
2024年は、キャンプ業界にとって特別な年となりました。東京都においては記録的な猛暑が続き、アウトドアで過ごすには厳しい環境が待ち受けていましたが、それでもなおキャンプの人気は衰えませんでした。一般社団法人日本オートキャンプ協会から発表された『オートキャンプ白書2025』によると、2024年のキャンプ利用回数は年間5.0回、泊数は6.7泊と高い水準を維持しています。コロナ禍によって広がったキャンプの文化が、いまやレジャーの定番としてしっかりと根付いていることが示されています。
物価高の影響とキャンプ費用
ただし、キャンプの楽しさには経済的な側面も附属しています。1回あたりのキャンプにかかる平均費用は23,258円となり、前年から2,865円も増加しています。この数字には、ガソリン代、食費、キャンプ場の利用料金が含まれており、キャンプ場の平均利用料金が5,246円に達したことも影響しています。物価高が圧迫する中でもキャンプを楽しむ人々の姿勢は印象的で、家族や友人との思い出作りのためには出費を厭わないという人が多いようです。
ペット同伴キャンプの需要の高まり
もう一つの注目点は、ペット同伴キャンプの人気高まりです。特に、コロナの影響でペットを飼う人が増えている中、キャンプ場でもペット受け入れの対応を強化する傾向が見られます。『オートキャンプ白書2025』では、ペット専用サイトやペット料金設定が増加していることが報告されています。特に、ドッグランを併設したキャンプ場は前年比で4.1ポイント増加しており、ペットと一緒に過ごせる環境作りが進んでいます。家族の一員であるペットと安心して楽しめるキャンプ場の整備が、今後の競争において重要な差別化要素となるでしょう。
『オートキャンプ白書2025』の詳細
この白書は、A4判のカラー印刷で、多くの図表やデータが収載されています。発売は2025年7月18日、価格は9,350円(税込)です。今後も、日本オートキャンプ協会は、キャンプ場経営者やアウトドア関連業者、メディア関係者などを対象に、キャンプ市場の現状や課題を引き続き発信していく予定です。また、自治体や事業者にとっても参考となる情報が満載なので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
なお、詳細な情報は日本オートキャンプ協会の公式サイト(https://autocamp.or.jp)から確認できます。興味のある方は、巻頭要約を無料で見ることも可能です。キャンプ業界の最新動向を把握するため、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか?