『フォルモサ!』上演決定
2025-03-06 16:07:24
罪と罰シリーズ最新作『フォルモサ!』2025年に吉祥寺で上演決定
演劇『フォルモサ!』が演出される背景と魅力
2025年3月、ファン待望のPカンパニー第44回公演シリーズ『罪と罰』の新作『フォルモサ!』が東京・吉祥寺シアターで上演される。公演は3月13日から17日まで、全5公演が予定されている。チケットは現在、カンフェティで販売中で、特にシニアや若者向けの割引も用意されているため、幅広い観客層の方々に鑑賞していただける機会となるだろう。
あらすじ:明治後期の台湾の人類学者の物語
物語の舞台は、明治後期の台湾。一人の人類学者、百木太郎が登場し、妻のアイと共に台湾へ渡る。高地の手つかずの自然と、様々な文化を持つ原住民との交流を描いた本作は、非常に感慨深い。百木は、原住民の生活を記録し、彼らの言語を学ぶことで、夢のような日々を過ごすことが描かれている。しかし、彼の平穏な日常は、総督府による原住民の討伐方針が転換されることで一変する。結果として、彼は親友のタケトルを守るために奔走する。
作家の強い思い
作品の作者、石原燃は、実在の人類学者・森丑之助をモデルにしたフィクションとしてこの作品を執筆している。森は日本では無名だが、台湾において多くの人々に親しまれていた重要な存在であり、彼の研究は日本の植民支配の中で差別的観点を含んでいた。しかし、石原は人々が彼を慕う理由を探ろうとした。その思いから、植民地政策がもたらした影響や、近代化の意味を問い直す作品として『フォルモサ!』を位置づけている。
出演者とスタッフ
本公演には、演出家の小笠原響をはじめとして、林次樹、須藤沙耶、松田周など豪華な出演者が勢揃い。演出の小笠原響は、フリーの舞台演出家として、数多くの公演に携わり、地域演劇の振興にも貢献してきた人物だ。音楽にはエリ・リャオが参加し、ドラマトゥルクや音楽の役割を果たしている。舞台美術や照明など、スタッフの創意工夫が光る公演になるであろう。
チケット情報
公演のチケットは一般6,000円、シニア割(65歳以上)5,000円、U25割(25歳以下)3,000円と非常にリーズナブル。また、カンフェティ会員による割引も用意されており、全席指定で販売されている。開場は開演の30分前で、未就学児は入場不可のため、注意が必要だ。特に15日の18時の回にはアフタートークが予定されており、この貴重な機会を逃さず、参加してみてはいかがだろうか。
まとめ
『フォルモサ!』は、ただの演劇ではなく、台湾の歴史や文化、そして植民地時代の暗い一面を考えさせるような内容である。観客がこの物語を通じて何を感じ、思考するのか、その意義を深く考える契機になるに違いない。この機会にぜひ、吉祥寺シアターでの公演に足を運んでみてもらいたい。演劇を通じて、新たな視点を得ることができるかもしれない。
会社情報
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カンフェティ(ロングランプランニング株式会社)
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