「地域バイヤープログラム」がグッドデザイン賞を受賞
2024年度のグッドデザイン賞において、株式会社WHEREが企画・運営する「地域バイヤープログラム」が栄誉を受けました。このプログラムは、地域や生産者に対する理解を深め、応援したい人々がマーケティング技術を学び、実際に商品販売に携わる機会を提供することを目的としています。特に、「地域との関わり創出」や「学びと実践の統合」が高く評価されたとされています。
コンセプトの背景
近年、東京への一極集中が問題視されており、全国の自治体は「関係人口」を増やす取り組みを進めています。これは観光以上、移住未満の関係性を築くことを目指すもので、多くの地域で試みられています。しかし、関係人口に関する活動にはいくつかの課題があります。それは、活動範囲が限られていたり、ボランティア活動に留まりがちで、結果的に一時的な関わりで終わってしまうことが多いのです。
このような課題を受けて、「地域バイヤープログラム」では生産者の魅力を外部に発信し、彼らと個人が協働する新しいモデルを創出しました。マーケティングを学ぶ機会と、自らの活動をPRするチャンスを提供することで、持続的な関係性を築くことを目指しています。
評価コメント
グッドデザイン賞の審査委員からは、地域に関わりたいと考える若者が増加している一方で、どう関われるかが分からずに実際の活動がミスマッチになるケースが多いという指摘がありました。その中で、「地域バイヤープログラム」は地域と外部の人々を効率的に結びつける新しいモデルであると評価されました。 特に、地域の生産者と個人が協力し、実際に商品の販売活動を行う様子が素晴らしいとされています。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催し、1957年に創設された、デザインを通じて人々の生活や社会を豊かにすることを目的とした賞です。今年度のテーマは「アウトカムがあるデザイン」で、応募作品や作者の根源的な価値、未来を広げる視点が丁寧に審査されました。
プログラムの実績
「地域バイヤープログラム」は生産者を支援するマーケティング力を核に、受講者に学習と実践のカリキュラムを提供しています。3期の開催を経て、受講者は総計383名を数え、受講満足度は驚異の95.8%!さらには、ポップアップ販売による売上は約1,143,983円、さらにはクラウドファンディングによる応援総額は821,700円に達しました。
このプログラムは、地域のステークホルダーと協力し、関連する販促活動を活発に展開しています。多くの自治体や企業が官民連携を模索している中で、文化的な違いや利害関係の調整に難航することがしばしばですが、「生産者を支援する、地域に関わる人を増やす」という明確なミッションを掲げることで、持続可能な事業を実現しています。
現在の募集状況
「地域バイヤープログラム」は現在、4期生を募集しています。(締切:12月1日)興味のある方は、公式サイトから詳細情報を確認し、申し込みを行うことができます。
地域バイヤープログラムの詳細はこちら
会社概要
株式会社WHEREは、地域と人との新しいつながりを創出することをミッションとして掲げており、さまざまなコミュニティデザインを通じて地域活性化に貢献しています。設立は2015年、代表取締役は平林和樹氏で、東京都千代田区に本社を構えています。
詳細については、公式サイトやメディアもご覧ください。
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