クリエイティブ・ラーニング・ラボの設立背景と機能
広島工業大学高校は、2022年4月に新たに「クリエイティブ・ラーニング・ラボ(CLL)」を設立しました。このラボは、最新のデジタル工作機器を備えた専用教室であり、同校の「K-STEAM類型CLコース」に特化したものです。特に、ものづくりを通じて創造性や好奇心を育み、未来社会にイノベーションをもたらす人材の育成を目指しています。
教室の設備と機器
クリエイティブ・ラーニング・ラボには、以下のような先進的なデジタル工作機器が揃えられています。
- - 樹脂積層型3Dプリンター(SINDOH 3DWOX1)12台
- - 光造形型3Dプリンター(Formlabs Form3)1台
- - レーザーカッター(MakeBlock LaserBox)2台
- - UVプリンター(ローランドディー.ジー.LEF2-200)1台
- - 刺しゅうミシン(ブラザー工業イノヴィスVS)2台
- - ペーパーカッター(ブラザー工業SDX1000)4台
- - ミリングマシン(ローランドディー.ジー.SRM-20)2台
- - 大型ミリングマシン(SHOPBOT TOOLS Alpha 96-48)1台
- - 半田ごて(白光 FX951)24台
- - 大判プリンター(エプソン SC-T5150)1台
このように多種多様な機器が揃い、生徒が自らのアイデアを形にするためのプロトタイピング環境が整っています。また、教室内にはプロジェクター用のスクリーンや、様々な授業体系に対応できる柔軟な什器も完備されています。
豊富なサポートスペース
クリエイティブ・ラーニング・ラボには、主教室の他にも以下のようなサポートスペースが用意されています。
- - 展示室: 生徒の成果物やテーマに沿ったプロダクトを展示する空間。
- - 素材室: 新しいアイデアを生むための素材を探す場所。
- - 電動木工室: 大型のミリングマシンを使って、木工プロジェクトに取り組むための専用室。
これらのスペースは、生徒が多角的な視点からものづくりに取り組むための基盤を提供します。
CLコースの特色
広島工業大学高校の「CLコース」は、単なる理系教育にとどまらず、ものづくりを通じて「たまらなく好きなもの」を見つけ、夢中になることを目的としています。このコースでは、科学、技術、アート、数学の各分野を融合したSTEAM教育を実施し、生徒の創造性や想像力の育成を図っています。
STEAM教育の本質
当教育の本質は、単に科学技術の学習に限らず、発想法や造形力、コミュニケーション能力を高めることに重点を置いています。このことで、課題を抽出し、チームで解決するスキルを養うことができるのです。教員や専門家との密な連携を通して、広島工業大学高校らしい教育環境が設計されました。
まとめ
「クリエイティブ・ラーニング・ラボ」は、広島工業大学高校の生徒が次世代の可能性を見出し、クリエイティブな能力を高めるための重要な拠点となります。デジタルファブリケーションの技術を駆使しながら、未来のものづくりを支える人材を育てていく取り組みは、多くの教育機関にとっても新たな価値を提供するものです。本ラボの活動が、今後の教育界に大きな影響を与えることが期待されます。