ロジクトロンが小学校でドローンによる物資運搬実験を実施

ロジクトロンによるドローンを活用した物資運搬実証実験

2025年2月13日、東京都板橋区の板橋第二小学校校庭にて、株式会社ロジクトロンと城北ドローンオフィス株式会社が共同で、ドローンを使用した支援物資の運搬実証実験を実施しました。この実験は、高層ビルやマンションといった建物への物資運搬手法を検証し、特に災害時における支援の可能性を探ることを目的として行われました。

実験の背景

東京都板橋区は多くの高層住宅を抱え、災害時にはエレベーターが使用不可となるケースが想定されます。このような状況下で、住民の生活必需品をどのように届けるかが重要なテーマとなる中、ドローンを活用した垂直運搬の実証が求められています。ロジクトロンは、ドローン技術が物流に新たな可能性をもたらすことを信じ、この実証実験を計画しました。

実施内容と結果

実験では、2種類のドローンを使用し、合計70kgの物資を屋上に運ぶことを目指しました。中型のドローンはペイロード25kgで、小学校から約200名の児童へプレゼントのポテトチップスを届けました。一方、大型機ではペイロード55kgを利用し、校庭から近隣ビル屋上までの運搬に成功しました。実験の結果、7分間で支援物資をビル屋上に搬入することができ、今後は定期的な運搬を行うことが可能であることが示されました。バッテリー交換なしでの2フライトが行なわれ、予想以上の性能を発揮しました。

学びの場としての役割

実験に参加した児童たちには、ドローンがどのように動くのか、その背後にあるGNSS（GPS）などの技術について楽しく学ぶ時間も設けられました。この取り組みを通じて、児童たちは地域の災害時の支援や新しい物流の仕組みに対する理解を深め、有意義な学びの場となりました。興味を持つ児童たちの姿が印象的で、未来のテクノロジーへの関心を高める貴重な機会となりました。

今後の展望

今後、ロジクトロンでは以下のような計画を進めていくことを検討しています。まずは、自治体との連携を強化し、防災計画にドローンを活用した物資輸送を組み込むための協議を進めます。また、技術の改良とスケールアップを目指し、より多くの物資を迅速に運搬できるシステムを開発します。さらに、小中学生向けのドローン教育プログラムを展開し、将来の技術者を育成する取り組みも行います。これにより、地域社会への影響力をさらに高めていくことが期待されます。