新しい脱炭素の取り組み「e-dash」と「かながわCO2見える化トライアル」
近年、企業界における持続可能な取り組みの重要性が高まっています。特に、脱炭素化はその中でも大きなテーマとなっています。この流れの中で、e-dash株式会社が提案するCO2排出量可視化・削減サービスプラットフォーム「e-dash」は、企業の脱炭素化を加速するための革新的なソリューションとして注目を集めています。この度、神奈川県が実施する「かながわCO2見える化トライアル」に参加した株式会社三興ネームの取り組みを通じて、e-dashがもたらす変革の実態をお伝えします。
「かながわCO2見える化トライアル」とは
「かながわCO2見える化トライアル」とは、神奈川県の支援のもと、企業のCO2排出量を可視化し、削減に向けた施策を進めることを目的としたプログラムです。このプログラムに参加する企業は、e-dashのクラウドサービスを利用して自社のCO2排出量を把握し、具体的な削減目標を設定します。主に、Scope 1(直接排出)およびScope 2(間接排出)についてのデータが対象となります。
三興ネームの脱炭素への取り組み
株式会社三興ネームは、印刷業界での環境保護に対する意識が高い企業です。代表取締役の杉山氏は、過去15年間にわたり、エコアクション21を取得するなどの取り組みを進めてきましたが、最近では取引先からの脱炭素に関する具体的な質問が増加し、それに対応するためのさらなる努力が必要と感じていました。その中で、「かながわCO2見える化トライアル」を知り、参加を決意したのです。
e-dash導入の効果
三興ネームは、e-dashを導入することで、CO2排出量の算定が従来よりもスムーズに行えるようになりました。これまでは表計算ソフトを用いて手動で作業を行っていましたが、e-dashによってデータの可視化が実現し、情報の共有が円滑に行えるようになったのです。この結果、従業員はCO2排出量やエネルギー使用量の傾向を迅速に把握できるようになり、削減ポイントに関する理解が深まりました。
また、e-dashの導入にともない、本社屋上への太陽光発電設備の設置や蓄電池の導入についての具体的な提案も行われました。これに従い、現在の照明のLED化の進行状況を再確認し、現行のエネルギー使用の分析を継続しています。
ひとつの重要な成果として、定期的に実施された脱炭素経営に関する勉強会があります。これに参加することで、社員の知識が向上するだけでなく、企業全体の意識も高まる結果につながりました。また、このプログラムへの参加が、取引先や工業会でのアピールの機会にもなり、社会における三興ネームの姿勢を広く発信するきっかけとなったのです。
今後の展望と脱炭素の重要性
三興ネームは、Scope 3(間接排出)の算定に関しても取り組みを始めています。今後は、省エネ診断を活用し、さらなる削減施策を模索していく方針です。脱炭素の取り組みを通じて、企業ブランドの強化も目指しています。
今、企業に求められているのは、単にコスト削減に終わらない、新たな価値を創造することです。三興ネームの事例のように、e-dashを利用することで、環境への配慮が企業の成長に直結する時代が到来しています。
今後も、e-dashを通じて、脱炭素に向けた具体的な取り組みを進める企業は増加することが期待されています。