猫の腎臓病早期発見プロジェクトが始動
猫の飼い主にとって、愛猫の健康は何よりも大切です。林技研株式会社が発表した新しい取り組みが、猫の腎臓病の早期発見を可能にするかもしれません。2025年8月19日から始まるこのプロジェクトは、全国の猫オーナーを対象にモニター参加者を募集し、日に日に増加している腎臓病に対する意識を高めることを目的としています。
腎臓病の現状
日本には約915万頭の猫がいると言われており、その中でも腎臓病を患っている猫の数は公式に報告されている数よりも遥かに多いと考えられています。腎臓病は、その特性上、病気が進行するまで飼い主が気づきにくいため、早期発見が難しいのです。腎機能が大きく低下しない限り、血液検査でも異常が見つかりにくく、「うちの猫は大丈夫だろう」と考える心理が正常性バイアスを引き起こします。このため、症状が現れた時には手遅れになることが多いのです。
この課題を解決するためには、猫の日常的な健康状態をチェックすることが不可欠です。病気の早期発見が可能になることで、愛猫とのより長い時間を過ごすことができます。
研究の背景
林技研株式会社の代表である林 基弘氏は、自らが腎臓病を経験した際、絶滅危惧植物「イヌトウキ」を用いて症状を克服したことから、研究を始めました。彼の研究は、獣医師と医師の協力のもと進められ、200例以上の治験を経て、1,500件以上の使用実績が存在します。イヌトウキに含まれる成分「YN-1」は、血流の促進や免疫バランスをサポートする働きをもっており、これを猫や犬の腎臓ケアに応用することができるとされています。
新製品『JINシート(仮称)』の登場
プロジェクトの核となるのが、開発中の新製品『JINシート(仮称)』です。このシートは、尿中のアミノ酸量に応じて変色することで、腎臓の健康状態を簡単かつ安価にチェックできる仕組みです。血液検査よりも手軽に腎機能を確認できるため、飼い主の負担を軽減し、多くの猫の命を救う可能性があります。
モニター募集概要
モニター募集は2025年8月19日から始まり、全国の猫オーナーや動物病院が対象です。モニターに参加した方には、試供品の進呈や『JINパワー100』が特別価格で購入できる特典も用意されています。興味がある方は、LINEでの登録が必要です。
11月16日には健康相談会も
このプロジェクトに関連して、2025年11月16日には横浜で「わんにゃんスマイルFES2025」が開催されます。ここでは無料健康相談会や、『JINシート(仮称)』の開発に関する特別公開が予定されています。獣医師との相談や、他の飼い主との交流を通じて、より多くの情報を手に入れることができる貴重な機会です。
健康を守るために
猫の腎臓病は、早期に発見できるかどうかが非常に重要です。日常的な観察や定期検診を通じて、愛猫の健康状態を把握し、食事やサプリメントでサポートしてあげることが大切です。今回のプロジェクトを通じて、一人でも多くの猫が健康に過ごせるようになることを願っています。