NPOの未来を担う！事業承継サミット2023開催報告

日本の社会課題解決に貢献するNPO法人の高齢化が加速し、事業承継や世代交代が喫緊の課題となっています。2018年以降、NPO法人の解散数は増加傾向にあり、コロナ禍の影響も受け、その状況は深刻さを増しています。

こうした状況を受け、特定非営利活動法人NPOサポートセンターは、2019年の代表交代経験を活かし、「NPO事業承継サミット2023」を10月30日に開催しました。本サミットは、NPOの事業承継・世代交代について議論を深め、持続可能な社会貢献活動を推進するための重要な一歩となることを目指しています。

リアルイベントとオンラインセッションのハイブリッド開催

本サミットは、初めてリアルイベントとオンラインセッションを組み合わせたハイブリッド形式で開催されました。リアルイベントは、サイボウズ株式会社東京オフィスにて開催され、NPO関係者、企業代表、行政関係者など、多様なステークホルダーが集まりました。

リアルイベントでは、NPO代表者白書から現代のNPO・市民活動の在り方を読み解くオープニングトークや、受け継ぎたくなるNPOとは何かを議論するスペシャルトーク、ETIC.の代表退任と組織変革、女性中心型組織とリーダーシップなどをテーマにしたセッションなど、充実したプログラムが実施されました。

オンラインセッションでは、NPO代表の無形資産、資金提供者視点での事業承継支援、自治体から見たNPOの事業承継、テクノロジーを活用したナレッジ承継、組織評価と事業承継といった多角的な視点からのセッションが提供され、参加者は好きな時間に繰り返し視聴することができました。

多様な登壇者による活発な議論

サミットには、サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏をはじめ、内閣府関係者、NPO代表者、企業関係者など、多様な分野の第一線で活躍するリーダーたちが登壇しました。参加者は熱心に議論に参加し、活発な情報交換が行われました。

3種類のチケットで参加可能

参加方法は、リアルイベントとオンラインセッションを両方楽しめるセットチケット、リアルイベントのみ参加チケット、オンラインセッションのみ視聴チケットの3種類から選ぶことができ、参加者のニーズに合わせた柔軟な参加が可能でした。

今後のNPOのあり方を考える

本サミットで議論された内容は、NPOの事業承継という課題だけでなく、今後のNPOのあり方、持続可能な社会貢献活動の在り方について考える上で重要な示唆を与えてくれました。NPOサポートセンターは、今後もNPOの支援活動を積極的に展開していくことを表明しており、今後の活動に期待が高まります。

協賛企業

本サミットには、多くの企業が協賛しました。特に、プラチナ協賛のアマゾンウェブサービスジャパン合同会社、ゴールド協賛の株式会社ソノリテ、シルバー協賛の公益財団法人日本非営利組織評価センターなど、各社の支援が本サミットの成功に大きく貢献しました。

まとめ

「NPO事業承継サミット2023」は、NPOの事業承継問題に対する意識を高め、具体的な解決策を模索するための重要な機会となりました。リアルイベントとオンラインセッションを組み合わせた開催形式は、地理的な制約を超えた幅広い参加を可能にし、今後のNPOの持続可能性を高めるための議論を促進しました。関係各所の連携によって、NPOの未来に向けた一歩が踏み出されたと言えるでしょう。

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