日本産アロマの未来を探る総合講座—文化と科学の交差点

日本産アロマの未来を探る総合講座

2023年11月2日（木）、会場は多くの参加者で賑わい、盛況のうちに「日本産アロマの現在と未来・文化と科学〜アロマの最先端についての総合講座〜」が開催されました。この講座では、日本産アロマの現状や未来について、各分野の専門家たちが貴重な知見を披露しました。

今回の開会挨拶を務めたのは、弊社の代表、稲本正氏。彼は過去の日本産アロマに関する研究や商品開発の歩みを振り返り、当日のプログラムの重要性を強調しました。続いて、アロマに関する専門家たちが、それぞれの活動と研究成果について発表しました。

菅野千津子先生の発表

最初の講演を行ったのは、アロマスクールラヴァーレ校長の菅野千津子先生。彼女は、今年の6月に行われた第17回日本抗加齢医学会総会での「メディカルアロマアンチエイジング検査結果」を発表しました。この研究では、日本産精油yuicaの効果に関するデータが示され、特に、コメヌカオイルと日本産の精油を組み合わせたトリートメントオイルの効果が取り上げられました。結果として、日本産アロマがアンチエイジングホルモンの分泌に寄与する可能性が示唆され、参加者たちの注目を集めました。

小林摩希先生のアスリートケア

次に、アスリートケアの専門家である小林摩希先生が登壇しました。彼女は、JR東日本ラグビー部のアロマトレーナーとしての活動を紹介し、特にミズメザクラ精油の効果について詳しく説明しました。小林先生の調査によれば、アスリートがこのアロマを適切に使用することで、ケガの減少や成績向上に寄与することが分かりました。

髙橋久美子先生のアロマクラフト

次に、アロマセラピーサロン＆スクールkukunaの髙橋久美子先生が発表を行いました。彼女はyuicaの人気精油の一つ、クロモジの魅力や、アロマクラフトによるワークショップ開催の経験を述べまし。また、古くから儀式で用いられてきた「黒文字の小柴垣」をクラフト化した形での活動も紹介され、参加者たちの興味を引きました。

島崎尚美先生のサロンワーク

最後に、アロマセラピーサロン・クリアスカイの島崎尚美先生が「サロンワークにおけるyuicaの効果」について発表しました。彼女は、多くのお客様から集めたアンケート結果を基に、yuicaのアロマを体験した後の変化について語りました。参加者たちは実際のお客様の感想動画に耳を傾け、効果を実感しました。

古賀良彦先生の特別講座

イベントのハイライトの一つは、古賀良彦先生による講座です。神経科学と心理学の観点から「香りと脳」というテーマで、日本産アロマが脳に与える影響について発表されました。特に、ソニー製のAROMASTICを使用した実験では、ニオイコブシの香りがリラックス効果をもたらすことが示され、脳波測定によるデータも添えられました。

対談と今後の展望

講座の最後には、稲本氏と古賀先生の対談が行われました。ここでは、日本産アロマの研究や香りによるヒントについて熱い意見交換が行われ、参加者たちに更なる展望を提示しました。日本産アロマの力量が再認識され、未来の可能性が広がる中、講座は大盛況のうちに幕を閉じました。参加者たちの興味を引きながら、さらなる研究と展開が期待されるイベントとなりました。