宇宙戦略基金採択
2025-01-17 15:52:45

SPACE COTANが宇宙戦略基金に採択、打上げ高頻度化へ新技術開発を加速

SPACE COTANが宇宙戦略基金に採択される背景



北海道の大樹町に本社を置くSPACE COTAN株式会社が、宇宙戦略基金に採択され、ロケット打上げの高頻度化を目指す新たな技術開発に取り組むこととなりました。本基金は日本国内での宇宙関連事業の拡大を見据えたもので、今後の宇宙産業の成長に向けて重要な役割を果たします。

技術開発の目的と内容



SPACE COTANは、民間に開放された商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」の運営を行っており、今回の採択を受けて、複数のロケットを高頻度で打上げられる射場基盤技術の開発に乗り出します。具体的には、以下の技術開発が行われる予定です:
  • - 複数のロケットに対応した地上系とロケット間のインターフェース共通化技術
  • - 極低温推進薬の貯蔵・供給・調整・処理技術
  • - 共通の無線技術によるロケット間の通信技術の確立
  • - 高精度での気象環境の予測技術

これにより、打上げの高頻度化が実現され、国内の宇宙産業の発展にも貢献することが期待されています。

宇宙戦略基金の意義



宇宙戦略基金は、日本の宇宙技術の強化を目的として設立されたもので、スタートアップや大学などの民間企業が技術開発に挑む機会を提供しています。日本では2030年代前半までに年間30回の打上げを達成することが重要業績評価指標に設定されており、技術開発の促進が急務となっています。

今後の展望



SPACE COTANは、宇宙戦略基金を活用し、技術開発の検証を2028年度までに完了させることを目指しています。これにより、党の打上げ能力向上と、宇宙産業の新たな成長に寄与することを目指しています。

連携機関とその役割



SPACE COTANは、技術開発において株式会社岩谷技研やNECネッツエスアイ株式会社、株式会社応用気象エンジニアリングなど、様々な企業と連携しています。それぞれの企業は、自社の特性を活かした形で技術開発を進め、より実現可能な計画を策定しています。

  • - 株式会社岩谷技研 は、宇宙関連機器の研究開発を行い、過去の気球による有人飛行の経験を活かす予定です。
  • - NECネッツエスアイ株式会社 は、通信技術による宇宙事業の強化を目指します。
  • - 株式会社応用気象エンジニアリング は、気象予測技術を提供し、ロケット打上げの成功率を高める役割を果たします。

大樹町の宇宙産業への貢献



大樹町は、宇宙の町づくりを進めており、SPACE COTANやHOSPOなどの取り組みに力を入れています。町長の黒川豊氏は、宇宙戦略基金に採択されたことにより、宇宙版シリコンバレーの実現に向けた取り組みが加速するとコメントしています。地理的優位性を生かした宇宙港の開発は、今後の大樹町の地域振興にも繋がるでしょう。

結論



このように、SPACE COTANが採択された宇宙戦略基金は、次世代の宇宙射場の基盤技術を開発する素晴らしい機会となります。複数のロケットを高頻度で打上げるための技術が確立されれば、日本の宇宙産業全体の弾みとなり、国際的にも競争力を持つ宇宙ビジネスの拡大が期待されます。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
SPACE COTAN株式会社
住所
北海道広尾郡大樹町芽武183番地1
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。