カルティエの新作ハイジュエリーがメットガラで輝く
2025年5月5日、ニューヨークで行われたメットガラにおいて、名高いジュエリーブランド、カルティエが新作ハイジュエリーコレクション「アン エキリーブル」を発表しました。この特別な夜にフレンド オブ メゾンの女優ハル・ベリーが登場し、注目の的となりました。彼女は、カルティエの最新作「ツァガーン」のネックレスとイヤリングを美しく身にまとい、レッドカーペットを華やかに飾りました。
ネックレスのデザインとその象徴性
「ツァガーン」という名称は、モンゴル語でユキヒョウを意味します。ユキヒョウは、その神秘的な生態と美しさから、自然界でも特に魅力的な存在です。カルティエはこのネックレスを通じて、ユキヒョウの持つエッセンスを表現しました。デザインには、ホワイトゴールド、オニキス、そしてダイヤモンドが用いられており、複雑なライン使いが特徴です。このラインの作り方はトロンプルイユ(だまし絵)効果を取り入れており、見る角度によってユキヒョウの頭部が見え隠れするという独特の魅力を持っています。
ネックレスの中心には、3.51カラットのロゼンジシェイプダイヤモンドと、2.55カラットのカイトシェイプダイヤモンドが配されており、その幾何学的なデザインはオニキスと見事に融合しています。この色の組み合わせは、カルティエを象徴するものであり、1336時間を要して製作された精緻な作品です。デザインの中には、密度と疎密が交互に現れることで、神秘的な動きの感覚が与えられています。
ユキヒョウの温もりと神秘
ユキヒョウは、彼らの美しい毛並みと隠れる技術から、「山の幻影」と称されることもあります。カルティエはこのネックレスの中に、ユキヒョウの性質とも言える控えめさと神秘性を込めました。ネックレスを身に着けたハル・ベリーは、その美しさと自信に満ちた姿で多くの人々を魅了しました。その瞬間、観客はネックレスだけでなく、彼女自身の存在感にも心を奪われたことでしょう。
メットガラ2025の影響
メットガラは毎年、ファッション界のビッグイベントとして位置付けられていますが、カルティエのハイジュエリーコレクションの発表が今回の目玉の一つとなることでしょう。特に、ハル・ベリーが着用することで、その魅力が更に引き立ち、ブランドの認知度も一層高まったことは間違いありません。
今日、ジュエリーデザインはただの装飾品以上のものとして認識されています。感情や物語を紡ぐ一つのアートとしての価値が見出されつつある中で、カルティエの「ツァガーン」は、まさにその象徴たる作品と言えるでしょう。その背後には、デザインの理念と並々ならぬ職人技が隠されているのです。
カルティエの新作ハイジュエリー「ツァガーン」が、どのようにファッション界での地位を確立していくのか、これからの展開にも注目です。